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2015年11月04日

「新千歳空港国際アニメ映画祭2015」が閉幕。新設の「日本グランプリ」は幸洋子監督が受賞

「新千歳空港国際アニメ映画祭2015」が閉幕。新設の「日本グランプリ」は幸洋子監督が受賞
閉会式の最後には受賞者と審査員がステージに並び観客に別れを告げた(11月3日夕、メイン会場のじゃがポックルシアターで)

今年も北海道と世界を結ぶゲートウェイ、新千歳空港ターミナルビルで“アニメの祭典”が華やかに開かれた──。エアポート施設を利用する世界唯一の映画フェス「新千歳空港国際アニメーション映画祭2015」(実行委主催)が昨年に続き10月31日から4日間にわたり開催され、延べ3万人以上の来場者がさまざな作品やイベントを楽しんだ。

「新千歳空港国際アニメ映画祭2015」が閉幕。新設の「日本グランプリ」は幸洋子監督が受賞
国際審査員に祝福され喜ぶ日本グランプリの幸洋子監督

世界中から寄せられたエントリー総数は昨年の715作品をはるかに超える1103作品。フィナーレを迎えた11月3日には13のアワードの受賞者が発表され、メインの「インターナショナルコンペティション」(51作品)のグランプリ(賞金100万円)にトム・ブラウン監督(アメリカ)とダニエル・グレイ監督(ハンガリー)による5分56秒の作品『ティース』が輝いた。

同日午後6時からメイン会場の「じゃがポックルシアター」(ターミナルビル4階)で行なわれた閉会式。緊張感が会場を包む中で、次々に各アワードの行方が発表されていく。そして最後に国際審査員長のゲルベル・シェルメル氏(オランダ)がグランプリ作品名を大きくコール。同氏に「完璧なツールを探求することについての奇妙で見たことのない物語が、ディテールやデザインへの優れた感覚によって美しく語られている」と絶賛された両監督は、ビデオレターで受賞の喜びを伝え、会場は大きな拍手に包まれた。

この中で、今回から新設され注目を集めていた「日本コンペティション」(16作品)では、幸洋子監督の『ズドラーストヴィチェ!』が初代グランプリ(賞金50万円)を獲得。同じく新設された「ミュージックアニメコンペティション」(13作品)では、デヴィッド・ウィルソン監督(イギリス)とクリスティ・カラカス監督(アメリカ)による実写とアニメのコンビネーションが印象的な『ロイヤル・ブラッド・アウト・オフ・ザ・ブラック』が初代グランプリ(賞金20万円)に選ばれた。

「日本コンペティション」で初栄冠を勝ち取った幸監督は、「飛行機に乗り遅れてしまったが、なんとか列車で会場まで来る事ができました。いろんな国の人に(自分の作品を)観てもらったのが嬉しい」と、Vサインを突き上げガッツポーズ。「ありがとう」を各国の言葉で連発し、喜びを全身で表現していた。

「新千歳空港国際アニメ映画祭2015」が閉幕。新設の「日本グランプリ」は幸洋子監督が受賞
会期中はセンタープラザ(2F)でさまざまなイベントが行なわれた

2回目となった同映画祭では、世界各国から応募された短編アニメのコンペティション作品や招待作品など200本以上のアニメが上映された。また会期中は、シアター内での監督や声優たちのトークショー、センタープラザ(2階)でのアニメにちなんだ関連展示やイベント、イベントホール翔(3階)でのアニメ制作体験など、さまざまな催しも行なわれ、新千歳空港はアニメ映画祭一色になった。同映画祭の模様は本誌12月号のフォトレポートで詳報する予定だ。




Posted by 北方ジャーナル at 20:16│Comments(0)
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