2015年10月06日
「新千歳空港国際アニメ映画祭2015」が10月31日から開催へ
記者会見で映画祭の概要を発表した実行委。マイクを持っているのが古川タク名誉委員長(10月5日午後、札幌市内で)
新千歳空港ターミナルビルを会場にした「新千歳空港国際アニメーション映画祭2015」(実行委員会主催)が10月31日から11月3日までの4日間、開催される。昨年に続き2回目で、世界各国から応募された短編アニメのコンペティションや招待作品など200本以上のアニメが上映される。人気声優やアニメ作家のトークショー、アニメ制作体験なども開催され、新千歳空港は“アニメ一色”で染まりそうだ。
応募作品が激増し、さらなる盛り上がりが期待される
Illustration by MANAMI WAKAI(FOGHORN)
コンペティションへの応募は昨年より約400本多い1103本で、そのうち51作品がエントリーされ上映される。1次選考に漏れた作品の中から一部はパノラマ作品として紹介される。
また、今回から日本のアニメ監督・作家を応援する目的の「日本コンペティション」、音楽を使ったアニメ作品を対象にした「ミュージックアニメーションコンペティション」の2部門が新設され、こちらはそれぞれ16作品、13作品が上映される。最終日に賞金100万円のグランプリ、30万円の新人賞、10万円の観客賞などが発表される。
こうしたコンペティションとともに注目されているのが珠玉のアニメとして人気のある作品を集めた招待作品上映。今年は、アニメに革命をもたらした作品として知られるビートルズのメンバーをキャラクターにした『イエローサブマリン』(1969年日本公開)が爆音上映(※音楽ライブ用の音響セッティングでの映画上映)されるほか、大友克洋監督作品の『スチームボーイ』も爆音上映で北海道に初上陸する。また、大島渚監督が白戸三平の傑作大河劇画を映画化した『忍者武芸帳』など盛り沢山。
さらに声優などがゲスト出演する招待作品として、劇場版『進撃の巨人』前後編が上映され、ミカサ・アッカーマン役の石川由依が登場、岩井俊二監督の『花とアリス殺人事件』の上映ではロトスコープアニメーションディレクターの久野遥子がショートトークで参加する。
メイン会場は、ターミナルビル4階のじゃがポックルシアターで、2階のセンタープラザでは進撃の巨人上映記念展示としてのエレン、リヴァイの等身大フィギュアなども展示される。
開催に先立ち実行委では10月5日午後、札幌市内で記者会見を開き大会の概要を発表。古川タク名誉委員長(アニメ作家、日本アニメ協会会長)は、「この映画祭は、人が行き交う空港のイメージにピッタリ合う。2回目にして早くも存在意義がはっきりしてきた。さらに面白い映画祭になるだろう」と期待感を表明した。
全期間チケットは、前売2500円(当日3000円)、1日チケットは前売1500円(同2000円)。実行委では、昨年の3万人を上回る来場を予想している。
なお、詳細は、http://airport-anifes.jp
Posted by 北方ジャーナル at 10:28│Comments(0)
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