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2015年09月20日

経済人による「丘珠研究会」が地方空港活性化セミナーを開催


挨拶する加森公人・丘珠研究会会長(9月18日午後、京王プラザホテル札幌のエミネンスホール)

札幌都心にある丘珠空港の活性化を図る目的で札幌の経済人ら13人で設立された「丘珠研究会」(加森公人会長=加森観光社長)は9月18日午後、札幌市中央区の京王プラザホテル札幌で『札幌丘珠空港の役割と将来像〜地方創生と地方空港の役割〜』と題したセミナーを開催した。

経済界や行政などから約600人が参加し、フジドリームエアラインズの須川恒次社長や大阪観光局の溝畑宏理事長などが講演。滑走路延長やもう1本の滑走路建設など具体的な提言も行なった。

冒頭に加森会長は、以下のように挨拶した。

「研究会は2011年7月に発足しこれまで64回の議論を重ねてきた。我々の身近にあってあまり利用されていない丘珠空港。ここを新千歳空港のセカンダリー空港として利用しない手はない。樽前山噴火の際には新千歳が使えなくなるリスクもある。危機管理からも丘珠活用を考えるべき」

こう訴えたうえで、「石狩湾新港にも近く、産業振興や観光客誘致、札幌の新しいマチづくりの観点からも丘珠の重要性は増している」と再評価の必要性を説いた。


(写真は、須川恒次フジドリームエアラインズ社長)


(写真は、溝畑宏大阪観光局理事長)

今回のセミナーでは、トップバッターとして丘珠と小牧空港の間でチャーター便運航実績があるフジドリームエアラインズの須川社長が登場。『丘珠空港の可能性』をテーマに講演した。

「これまで3年間、丘珠をチャーター便で利用してきたが、私の感覚として丘珠はいつでも飛ばせる。むしろ問題は小牧。愛知県は中部空港に定期便を移しており『小牧に定期便を飛ばすつもりはなかった』といつも県とぶつかる」と述べ、「丘珠の滑走路が現在の1500mから1700mになれば良いと思う。冬も飛べて通年運航ができれば丘珠から道内ネックワークを構築したい」(須川社長)

続いて元観光庁長官で現在、大阪観光局の溝畑理事長が『地方空港活性化による地方創生』と題して講演。

「北海道は食や観光のポテンシャルは高いが素材の良さだけではもう観光客を呼び込めない。決意と覚悟で550万道民が『観光で儲けるぞ』と行動しないと今後10年で勝負がついてしまうだろう」
と、独特の溝畑節で痛いところを突いたうえで、

「札幌オリンピックや北海道新幹線札幌延伸など2020年から30年に北海道は大きく変わる。そのための戦略を練らなければならず丘珠空港もその中でどう活用していくかを具体化すべきだ。北海道から日本を変える高い志を持つチャンスの時期が来ている」
と、官民あげて取り組むように鼓舞した。


(写真は、宍戸昌憲次世代地域航空ネットワーク検討協議会副会長)

休憩を挟んで最後に登壇したのが(一社)次世代地域航空ネットワーク検討協議会の宍戸昌憲副会長だ。

宍戸副会長は『リージョナルジェット機を活用した空港活性化についての提案』をテーマに講演。米国の地域航空会社スカイウェストの航空機を持たないビジネスモデルを紹介し、国産ジェットのMRJを使った新ビジネスモデル導入を同協議会が推進しており「地方に新たな人・モノの流動を作りだし、地方経済の活性化を図る」と、意気込みを披露した。


浦田洋・札幌市市民まちづくり局都市計画担当局長に提言書を渡す加森会長

最後に加森会長が、陸上自衛隊丘珠駐屯地を北東側に移設して新たな滑走路を建設、既存滑走路を1700mに延長してA320クラスの就航を目指すこと、地下鉄駅からアーバンロープウエイで利便性を高めること、プライベートジェットの駐機場建設、ターミナルビル建て替え、空港名の変更など新構想を発表。札幌市や道の担当局長にこの構想書を手渡した。

丘珠研究会が誕生して4年。民間の活力でチャーター便とはいえ丘珠空港のジェット機就航に道を開いたことは注目に価する。同研究会の活動は民間発想による地方創生のモデルケースと言えるもの。今後は、札幌市や道とともに国への要望や地域住民の理解を得る具体的作業に入る段階に入っていくものとみられる。

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Posted by 北方ジャーナル at 01:03│Comments(0)ニュース
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