2015年07月24日
育て!“北海道のものづくり”。北洋銀行が応援フェアを開催
会場に展示された大田区産業振興協会の「下町ボブスレー」(7月23日午前、アクセスサッポロ)
北洋銀行(本店・札幌市中央区)は7月23日、札幌市白石区のアクセスサッポロで「ものづくりテクノフェア2015」を開催した。道内を中心に東京大田区や愛知県などから優れた技術や製品を有する中小企業、大学、支援機関などが一堂に会し、販路拡大や企業間連携の橋渡しを通じて道内ものづくり産業の振興を図るのが目的。9回目となる今回は過去最大の209社・団体が出展。開会式には来賓として秋庭英人・道経産局長、高橋はるみ知事、秋元克広・札幌市長、成田晋・青森銀行頭取、櫻井透・静岡県産業振興財団理事長らが出席し、エールを送った。
挨拶する北洋銀行の石井純二頭取
石井純二頭取は開会式で、「このフェアは“産学官金”の連携強化を図る場であり、本州との連携も密にする機会にしたい。今年は道内の“ものづくり企業”への就職促進を図る目的で札幌、小樽の工業高校などの学生180人も招待させていただいた。直にものづくりの素晴らしさを感じてもらいたい」と挨拶。そのうえで「北海道の経済発展のためには食、観光のほかに経済波及効果が高く雇用吸収力の高いものづくり産業の発展が不可欠。出資や融資など、円滑な資金供給を通じてものづくり企業を積極的に支援していく」として、北洋銀として道内の製造業を応援する姿勢をアピールした。
会場を視察する青森銀行の成田晋頭取
自動車産業や食品加工業といった「ものづくり産業」は、付加価値生産や雇用吸収など地域の経済力にとって不可欠な分野。少子高齢化、人口減少が進む中にあってイノベーション(技術革新)のバックボーンとしてものづくり産業の振興はどの地域においても将来を左右する重要な鍵を握る。北洋銀行が、ものづくり産業に最も必要な技術交流、人材交流、販路拡大を目的に始めたこのフェアは既に9回目を迎え、ものづくり関連の展示商談会として東京以北で最大規模にまでなっている。
今回は、北洋銀が連携協定を結んでいる東京大田区の産業振興協会が会員企業の技術力を結集して製作した「下町ボブスレー」の実物を展示したほか、業務提携先の青森銀行(本店・青森市)の取引先8社を含め静岡県、愛知県、三重県など本州から39社・団体が出展。道内からは北洋銀のほか旭川、空知、札幌、帯広、苫小牧の各信金取引先、さらに道内9大学4工専、道経済産業局、道庁、札幌市など行政・支援機関といったオール北海道の出展になった。来年3月の北海道新幹線開業による経済交流を睨んだ青函コーナーも昨年以上に充実させた。
注目を集めたのは、訓子府機械工業の「たまねぎ収穫機」やニッコーの「過熱蒸気焼成機」、清水勧業の「ゆらぎLED」、旭川計量機の馬鈴しょ「ライマン価測定装置」のほか静岡県・寺尾製作所の「食用品製粉マシン」、名古屋・パイオニア風力機の「エアー吸収マット」など。
当日はフリー商談のほか事前にマッチング先を選定して行なう予約商談会、道中小企業総合支援センターなどとの「受発注拡大商談会」、道内大学、工専、公設試験研究機関の「共同研究発掘フェア」も開催された。
フェアには過去最多209社・団体が出展した
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