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2015年07月08日

労使は対立、法人内部は混乱 。大揺れの札大に明日はあるのか


労使対立が激化している札幌大学の正門前(札幌市豊平区西岡)

【北海道リアルエコノミー提携記事】夏季一時金の支給をめぐり学校法人札幌大学(札幌市豊平区・太田博理事長)で労使対立が激しさを増している。1・98カ月から1・40カ月へと一方的に引き下げを求める理事者側と「まず経営陣から率先して減俸を」と主張する教職員組合の溝は埋まらず、7月8日現在支給のメドは立っていない。



学生を置き去りした法人トラブルの行方は?(写真は札幌大学の中央棟)

札大で労使が揉めるのは3年前に続き2度目だ。前回も夏季一時金の支給引き下げをめぐって紛糾し、この時は教職員組合が道労働委員会に斡旋を申請。その後、斡旋案を労使双方が受け入れたものの理事者側は履行せず、就業規則も一方的に変更するなどして“引き下げ”の既成事実化を図った。

このため教職員組合は同委員会に救済を申請。同委員会は理事者側の行為を不当労働行為と認定し救済命令を出した経緯があり、現在札幌地裁で係争中となっている。

今回の対立も基本的に3年前と同じ構図だ。前回の救済命令に対して理事者側が応じていない中での度重なる強硬姿勢に、「通常の労使関係では考えられない異常さ」(札大教職員組合・千葉博正委員長)と組合側は態度を硬化させている。

3年前も今回も理事者側を主導しているのは北洋銀行出身の専務理事・大津秀人氏と言われている。同氏は、副学長で理事の1人の意見を聞き入れ2013年度から学部改革を実施、5学部を1学群に再編し経営改善を図ろうとした。しかし、この改革はそれほど効果を生まなかったと言われる。

「そのツケを一方的に組合に押しつけているだけ。教職員の給与に手をつける前に理事者側が率先垂範して年俸を減らすべき」(千葉委員長)

大津専務理事の年俸は約1300万円といわれ、3年前の“事件”後も学部改革の失敗後も全く減俸されていないという。労組側から批判を受ける大津専務理事だが、法人内においても理事会を私物化しているという指摘がある。

「彼が専務理事になってから常勤理事会の開催がめっきり減り、本人の息のかかったコアメンバーのみの理事懇談会で物事が決まっていくようになった。その中には佐藤俊夫理事長(今年5月に退任)すら入っておらず、トップの意向が法人運営に反映されないという異常さ。佐藤理事長は組合側との交渉でも蚊帳の外に置かれていた」(法人関係者)

この春、佐藤氏が突然退任したのも大津氏のやり方に我慢ができなかったのが大きな理由という見方が支配的だ。元副知事の佐藤氏は堀達也氏(元道知事)の後任として09年8月に理事長に就任した。だが、大津氏が専務理事に就任した10年4月以降、2人の間の亀裂が徐々に広がり修復不能になったものとみられる。

退任に当たり、佐藤氏は後任人事について元道公営企業管理者の青木次郎氏に相談、そのうえで元道監査委員で札幌医科大副理事長などを経験した太田博氏に5月末の理事会でバトンを渡した。佐藤氏は最後の最後まで大津専務理事には何も伝えず、理事会前日になって話を切り出したという。両者の不信は極限まで高まっていたようだ。

「監事会も評議員会も理事会へのチェック機能が働いておらず、法人に自浄作用を期待することは難しい」(札大関係者)

7月6日になって理事者側は一時金について「夏季と冬季にそれぞれ1・65カ月を支給する」との回答を教職員に通知したが、教職員組合は「到底受け入れられない」(執行部)として拒否する構えを崩していない。

本誌は大津専務理事に今回の労使対立についてコメントを求めたが、同月7日午後、法人総務課を通して「大学として申し上げることはありません」という答えが返ってきた。

少子化が進み、私立大学の経営はいずこも厳しさを増している。労使対立ばかりか法人内部に足並みの乱れがみられる札大に明日はあるのだろうか。


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Posted by 北方ジャーナル at 14:27│Comments(0)ニュース
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