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月刊誌「北方ジャーナル」公式ブログ › 編集長日記 › 泊原発の「安全対策」に思う

2015年06月10日

泊原発の「安全対策」に思う


遠くから見ると防潮堤があることはほとんど分からない(写真は岩内港から望む泊原発)

予告編というわけでもないが、北電から案内を受けて5月下旬に取材した泊原発の「安全対策」のことに触れた7月号の巻頭言を紹介しておく。本号では別稿の現地レポート、政府による「核のゴミ」の最終処分地選定問題などを扱った記事も掲載した。発売は5日後の15日。是非、手に取って読んでいただければ幸いだ。(く)



北電が公開した過酷事故時に備える貯水設備(5月21日午前、泊原発敷地内)

ありえない「撤退」

海岸を占拠する広大な敷地、林立する巨大な施設群。トラックが絶えず土埃をまき上げ、多くの作業員が忙しく立ち働いている。

全ての原子炉が停止している泊原発でのひとコマだ。

この活気はどうだろう。最大2500億円が注ぎ込まれる同原発の安全対策工事が佳境に入り、現場は建設ラッシュさながらだ。目的は言うまでもなく再稼働にある。総事業費が1兆円を超えると言われる巨大な発電インフラがスクラップになってはたまらない。眠りについた“原子の火”をもういちど呼び覚まそうと北電は必死だ。規制委にダメ出しをされてはお伺いを立てる繰り返し、そして盛りに盛られる莫大な安全コスト。それらの努力は涙ぐましくさえ思える。

現場の異様な熱気に触れて私は確信を深めた。フクシマで未曾有の過酷事故が起きようが、行き場のない核のゴミが貯まり続けようが、我が国の原発事業にとって「撤退」という2字は初めから存在していないのだと。地震国の海沿いを原発だらけにし、そして今また再稼働へと突き進もうとしているえたいの知れない力──。

見上げると眼前にはドーム状の原子炉建屋が迫る。その姿は、なにやら神殿にも似て。


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Posted by 北方ジャーナル at 17:42│Comments(0)編集長日記
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