2014年11月12日
5日の火災を受けススキノへの「緊急夜間立ち入り検査」を前倒し
薄野交番前に勢揃いした参加機関の42人(11月12日夕)
ススキノの雑居ビル「プリンス会館」(南7西4)で11月5日、火災が発生し3階建の建物内部がほぼ全焼したことを受け、札幌市消防局や道警などで組織する「ススキノ地区雑居ビル等安全安心対策連絡協議会」は、11日からススキノ地区飲食店を対象に抜き打ちの緊急・夜間立ち入り検査を始めた。例年は忘年会シーズンに入る前の11月下旬から始めるが今年は2週間ほど早くスタートさせた。
この夜だけで多くの不備が発見された
11日午後5時半、国道36号線に面した「薄野交番」前に市消防局や道警、市都市局、中央区保健福祉部から合計42人が集結。その後、6班に分かれて雑居ビル27棟を午後9時まで検査した。避難階段や廊下などの避難設備や自動火災報知機など警報設備、店舗の届出許可状況などにポイントを絞った無通告の抜き打ち検査で、検査員たちは通路に物が放置されていたり商品が陳列されていたりすると「片づけてください」などその場で改善を求めたりした。
この夜の検査結果では、廊下・階段などに物が置かれていたのは24棟にのぼったほか自動火災報知機の不備が1棟、非常用照明等設備不備が3棟、避難階段の不備が2棟など消防法による命令1件を除いて即日是正された。
同協議会会長で市消防局の佐藤賢一予防部長は、「立ち入り検査した27棟のうち24棟で不備が見受けられた。5日にススキノ地区で火災が発生したにもかかわらずこのような結果となり非常に残念。今後も法令違反については関係者に対し厳正に是正指導を行ない、早期に改善させ施設の防火安全対策の徹底を図っていきます」とコメントした。
緊急・夜間立ち入り検査は12月5日まで行なわれる。ススキノ地区雑居ビル等安全安心対策連絡協議会は、2008年4月28日に発生したソープランド(特殊浴場)火災を契機に消防局、市、道警などによって設置された。
Posted by 北方ジャーナル at 10:53│Comments(0)
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