2014年08月07日
北電がメディアに公開した泊原発の「安全対策」
防潮壁の向こうに見えるのは3号機の格納容器(7月9日午前、泊原発敷地内で)
今からほぼ1カ月前の7月9日、北電は泊原発敷地内に報道陣を招き、事故が起きた際の対応拠点である「緊急時対応センター」(免震重要棟)の建設現場などを初めて公開した。この日、公開されたのは免震重要棟の基礎工事現場をはじめ、津波対策として建設中の防潮堤と防潮壁の3カ所。いずれも福島第一原発の事故を受け、北電が取り組みを進めている「安全対策」の関連施設だ。
基礎工事が進む「免震重要棟」。撮影ポイントは北電によって厳しく制限された
この時の模様は次号9月号グラビアで詳報するが、再値上げの発表(7月31日)と原子力規制委員会の現地調査(8月4・5日)の前に泊原発の「安全性」をアピールしたかったことは明らか。1600億円以上をつぎ込んで整備されつつある“万が一”のための安全施設。それらを目の当たりにすると、3年前の福島第一原子力発電所の事故がいかに過酷なものであったかを多少なりとも想像できた。
原子炉を津波から守る“砦”。防潮堤の全貌
地質の問題から防潮堤の一部をコンクリート製にしたという(写真は防潮壁)
本誌の発売に先行して、現地の模様を何点かの写真で紹介しておく。北電が強調する原子炉を守るとされるいくつもの“壁”。二重、三重の安全対策。だが、その物言いは3・11以前から常に口にされてきたことだ。(く)
Posted by 北方ジャーナル at 12:39│Comments(0)
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