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月刊誌「北方ジャーナル」公式ブログ › 文化(文芸・アート・音楽) › 亡くなった砂澤チニタさんが札幌での合同展で見せた執念

2013年11月10日

亡くなった砂澤チニタさんが札幌での合同展で見せた執念


自作「HANGNYA」の前で来場者と談笑する砂澤チニタさん(10月10日夕、札幌市内の「アート・スペース201」で

 10月29日に肺がんで亡くなった画家、イラストレーター、書家の砂澤チニタさん(享年52)が、死去する2週間前の10月中旬、札幌市内で開かれた「HYBRID 2013 EXHIBITION」に作品を出品し、話題を呼んだ。

「HYBRID〜」は道内に縁がある7人の作家たちが作品を寄せた合同展で、10月10日から15日までを会期に札幌市内のギャラリーで開催されたもの。砂澤さん(書画)をはじめ今回の催しをプロデュースした鶴見正勝さん(絵画)、本誌でお馴染みの須賀章雅さん(俳句)、脱原発運動にもかかわっているマシオン恵美香さん(絵画)などが出品したほか、初日には会場で星野修三さんが創作舞踏を披露。会期中、多彩なアート表現が観客を魅了した。


今回の催しをプロデュースした鶴見正勝さん(右端)と出品者たち(10月10日のオープンニングで)


 砂澤さんは初日の10日、家族と病院スタッフに付き添われ車椅子姿で会場を訪れた。抗がん剤治療で髪の毛が抜け酸素吸入が欠かせない状態だったが、気丈な様子で関係者と歓談し、オープニングセレモニーでは出品者の一人として挨拶もこなした。

 砂澤さんの遺作となった書画は「HANGNYA」など全部で5点。末期がんに冒されながら病棟の一室を借りて描き上げた労作だ。

「チニタの今回の一作に“THIS IS CHINITA COUNT DOWN TO ECSTASY”というタイトルの書画があったが、すでに死への覚悟があったのだろう。がんが進行して体力も落ちていたが、病院側に頼み込んで最後の筆を取ったと聞いている。出来上がった作品の迫力には圧倒される」(砂澤さんの友人)

 彫刻家、砂澤ビッキの娘として生まれ、父と同様にアートを志してユニークな足跡を残したチニタさん。91年にイラストレーターとして初個展を催し、97年にはアメリカのスミソニアン博物館が主催した「AINUART展」にも出品。昨年から今年にかけても書画を中心に個展を開いていた。


末期がんの体を押して病院の一角で作品を仕上げた


 なお、彼女の追悼を兼ねた【砂澤チニタ展3】が11月12日から下記の要領で開催される。初日の12日にはオープニングパーティーとして“ディスコチニタを偲ぶ会”を催すほか、18時30分からチャリティオークションを行なう予定。生前、気にかけていた東日本大震災の被災者のために彼女のお気に入りの品々がオークションにかけられるという。また【砂澤チニタ展3】は年明けに旭川でも開催が予定されている。  (く)

●場所/さいとうギャラリー 札幌市中央区南1条西3丁目1番地 ラ・ガレリア5階
 ☎011-222-3698
●会期/11月12日(火)〜17日(日)※10:30〜18:00(最終日は16:30まで)
●入場無料


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