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2013年07月15日

北方ジャーナル2013年8月号

北方ジャーナル2013年8月号

7月15日発売。お求めは道内有名書店、セイコーマート、SPARオンライン書店『Fujisan.co.jp』、または当社(右サイドバーのメールボタンから)までお問い合わせください。


【札幌発】見えない貧困

「もう終わりにする」と母は言った
生活保護世帯の母子が選んだ
保護辞退・心中という選択肢


北方ジャーナル2013年8月号昨年10月、札幌市内のアパートで女性の遺体がみつかった。その傍らにもう1人、衰弱した女性の姿が。2人は親子で、前年まで生活保護を受けていた。「保護を受けるのが心苦しい」と自ら受給を辞退し、爪に火を灯す暮らしを1年あまり続けた母娘が辿り着いたのは、ともに命を絶つという末路。助かった娘には司直の手が伸び、刑事被告人として「反省」を求められる立場となった。今年5月に落着をみた“事件”が世間に投げかけたものは、何だったのか。(小笠原 淳)

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【司法】「開かれた司法」が閉じ始めた (4)

裁判所の「威信と品位」とは──
家裁開示文書も墨塗り多数
弁護士会は高裁と協議入り


北方ジャーナル2013年8月号「しつこい」との謗りは承知の上、裁判所の手荷物検査をめぐるレポート、第4弾をお届けする。前号で予告した札幌弁護士会役員インタビューは、結果として実現しなかった。取材拒否ないし延期の理由を、関係者は「協議中のため」と説明。弁護士会は現在、手荷物検査の問題で札幌高等裁判所と協議を進めているという。そのさなか、去る4月に開示を求めていた文書が、裁判所から断続的に開示されだした。ここで一度、現時点までの経過をまとめてみる。(小笠原 淳)

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【報道特集】農地違法転用、食品衛生法違反…と疑惑続々

サクランボ果樹園を「目的外使用」
JAさっぽろ組合長の“モラル”とは


北方ジャーナル2013年8月号中高年のレジャーとしてパークゴルフが定着するなかで、札幌市南区の人気コースに対し“疑惑”の声が上がっている。平成17年に開設され、翌年には公益社団法人日本パークゴルフ協会の公認コースとなった八剣山パークゴルフ場。運営する㈲髙島観光ファームの代表者は髙島誠氏で、JAさっぽろの代表理事組合長だ。都市型農業をサポートすべき組織のトップに向けられている“疑惑”のひとつに、農地の違法転用があるのだから穏やかではない。(副編集長・打田尚志、7月9日現在)

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【報道特集】廃墟となった「番屋の宿」 石狩市の「破綻したM&A」を追う

不毛な土地紛争の果てに
失われた石狩の公共財産

問われる市の説明責任

北方ジャーナル2013年8月号かつて地域の観光拠点だった「番屋の宿」が閉館したまま石狩浜で潮風にさらされている。石狩市(田岡克介市長)から2006年に施設を引き継いだ民間会社、ケアコミュケーションズ(本社札幌・滝野賢次郎社長、以下ケアコミ社)の現地の事業が頓挫した結果だ。赤字施設の後処理と介護事業の新たな展開。両者の思惑は一致するかに見えたが、施設を運営する第三セクターをM&Aで吸収した直後から紛争が勃発し、一昨年には同社が民事訴訟に踏み切るに至った。ケアコミ社がM&Aの条件とした「介護事業」が不可能となった真相とは、そして石狩市の思わぬ落ち度とは──。


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【連載】元道新記者・黒田伸の「原発洗脳日記」 (第11回)

「拝啓、北海道知事さま──
早く泊原発を停めてください」
「原爆の図」作者と横路知事との往復書簡


北方ジャーナル2013年8月号安倍政権は原発の再稼働について地元の理解を得ることが「国の責任」であり、基本方針は「安全性が確認された原発は動かす」としている。参院選前に「原子力規制委員会の基準を満たさない限り再稼働しない」と言いまわしを微妙に変えているが、7月8日に新しい規制基準が施行され、既存の原発が適合していると判断されれば、フクシマ以前のような原発依存の社会が再び動き出すことになる。北電も「経営安定のために」泊原発の早期稼働を求めている。だが、北海道に住む私たちにとって原発は本当に必要なのだろうか。本連載で取り上げた「原爆の図」作者で反原発運動の先駆けとなった故・丸木俊(とし)さんは26年前、当時の横路知事と泊原発に関して手紙のやりとりをしていた。そこから見えてくるものとは──。(ジャーナリスト・黒田伸)

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【経済】札幌で活発化する不動産売買を追う

東京の不動産投資マネーが流入!
地場資本では「桂和商事」が突出

“アベノミクス”が札幌にも波及?


札幌中心部で不動産売買が活発化してきた。2008年9月のリーマンショック以降、冷え込んでいた賃貸マンションやオフィスビルのREIT(不動産投資信託)取引も復活の兆しを見せている。「アベノミクス」効果が札幌にも押し寄せてきたとも言えるが、その多くは東京資本によるもので地場資本の中で元気が良いのはほんのひと握り。東京の投資マネーが札幌に流れ込む構図はリーマンショック以前と同様で、地場資本の中で強い企業はより強くなり弱い企業はさらに弱くなる二極化が一層強まりそうだ。札幌中心部の不動産の動きを追いながら景気の先行きを占ってみよう。

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【金融】「道内23信金3月期決算」を読み解く

競争激化と貸出金の減少で
10金庫で業務純益がダウン

“繋ぐ力”を発揮し資金需要の開拓を


道内23信用金庫の2013年3月期決算が6月25日に出揃った。道内経済の低迷を反映して新たな貸出金が増えない中で預金が増え続けており、“地域の栄養”である資金を循環させていく役割を年々低下させている姿が見て取れる。「アベノミクス」によって道内でも景気回復期待が高まっているが、信金の主戦場である地域の経済に反映されるまでには相当の時間がかかるだろう。信金業界は、どこに活路を見いだすべきなのか──。

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【教育】シリーズ 発達障害を考える(19)
──母親たちによる覆面座談会(後篇)

「不幸の連鎖を断ち切ろう」
生きづらさを抱えてきた
母親たちの“育ち直し”とは


自分でも気付かずに、漠然とした生きづらさを抱え生きてきたのではないだろうか。そして、その根が自分の育ち、つまり親子関係にあるとしたら──。不登校・ひきこもりの親の会のメンバーによる覆面座談会の後篇では、感情の起伏が激しい親の顔色を窺い、自己否定を強いられる環境で育った母親たちが、長年封じ込めていた感情を克服し、親から「自立」して生きることをテーマに話し合った。不登校であれ、ひきこもりであれ、発達障害であれ、これらの問題の背景には親子関係が多少なりとも影響している。なぜなら、それは親と自分との関係が、自分と我が子の関係へと形を変えながら繰り返されてきたからだ。複雑に絡んだ親子関係の糸を解きほぐそうと、母親たちの模索は続く。(武智敦子、5月29日収録)

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【長期連載】“農と食”北の大地から
長沼発・菜種で循環型の地域経済をめざす試み

地域に根ざした実践を通じて
「TPP」に負けない農業を実現


北方ジャーナル2013年8月号1960年代に姿を消した菜の花畑を復活させ、生産した菜種から油を搾り、地元で油や副産物を流通・販売する──そこから地域循環型の経済を創っていく取り組みが空知管内長沼町で始まった。農家や研究者、消費者らでつくる「みん菜の花プロジェクト」が推進母体。まずは1ヘクタールの畑で菜種を栽培し、農閑期などに油を搾る。亡国につながるTPP(環太平洋連携協定)の参加問題が風雲急を告げているが、地域で循環する経済をめざす試みこそ“強い農業”を具体化する道ではないのか──。長沼発の活動の経緯や中心メンバーの思いなどを追った。(ルポライター 滝川 康治)

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【インタビュー】
来札した世界ウイグル会議のラビア・カーディル総裁に訊く

いまこそ日本に知ってほしい
ウイグルの危機と民族の慟哭

中国に弾圧され米国に亡命した
「ウイグルの母」に独占取材!


北方ジャーナル2013年8月号「母国ではウイグル語の使用が禁じられ、今までに約24万人の若いウイグル人女性が中国本土へ半強制的に移住させられているのです」──。6月22日に札幌市内で開かれた「日本・ウィグル“自由のための連帯フォーラム”」で「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル総裁は中国政府によるウイグル人弾圧の実態を切々と訴えた。世界各国を訪問しウイグル人の置かれている窮状を説いて回るカーディル氏の訪日は今回で4回目、来道は2度目となる。本来「反中国」という枠組みを超えた人権問題として理解されるべき「ウイグル問題」だが、日本で普遍的な関心が高まっているとは言えず、多くのウイグル人が血を流していることを知る市民は少ないのが現状だ。いま、カーディル総裁がウイグルと日本の「連帯」に期待することは何なのか。本誌の単独インタビューに応じた「ウイグルの母」からのメッセージをお伝えする。(6月23日、札幌市内で収録)

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【ビール】
ビールメーカー担当者に聞きました!

福祉協賛 大通ビアガーデン情報


北方ジャーナル2013年8月号北海道の短い夏もいよいよ本番。空気が乾いて屋外でも過ごし易いのが北海道の夏の特長だが、このベストシーズンを謳歌するとなれば、何はなくともまずビール。真夏の屋外でビールを楽しむといえば、第60回を迎えた「さっぽろ夏まつり」のメインイベント、大通公園が国内最大級のビアガーデンに変貌する「福祉協賛 さっぽろ大通ビアガーデン」で決まり。今年もビールメーカーの担当者さんに、主要4会場それぞれの魅力をたっぷり教えていただきましょう!

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【お盆特集】合葬の世紀

継承者なき時代の埋葬の形
札幌市内の合祀墓地を訪ねて


北方ジャーナル2013年8月号近年、「合祀墓」に注目が集まっている。お墓の管理・参拝を続ける継承者がいない人たちの遺骨を埋葬する施設だ。ここ数年は、菩提寺や墓地を所有していながらも故人や遺族の意向で合祀墓を利用する向きが増えてきた。お墓を戸建てに、納骨堂を共同住宅に例えるなら、合祀墓は大規模なルームシェアといったところ。少子高齢化の世紀、新たな供養の場を、“終活”の啓蒙家の案内で訪ねてみる。

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【話題の人】
ラジオカロスサッポロ「菅野のお役立ちワールド」に
出演中のパーソナリティ・ 菅野 憲紘氏に訊く

「歴史はバックミラー。
過去の教訓や成功事例を
活かして前に進むのです」


札幌市内のコミュニティFM「ラジオカロスサッポロ」で人気急上昇のラジオ番組「菅野のお役立ちワールド」。そのパーソナリティを務めるのは、保険業界歴31年のキャリアを持つ保険代理店社長にして、地域の歴史や文化、観光を問う「ご当地検定」で4つの認定資格を持つ菅野憲紘さん(66)だ。北海道の秘められた歴史、魅力あふれる繁盛店や人物の横顔をプロのアナウンサーも顔負けの軽快なトークで紹介。もちろん、保険についてのあれこれも。歴史好きで好奇心旺盛、そんな“元気おやじ”が目指すのは、観光プロジェクト「JX計画」の実現なのだという。それは一体、どんな計画なのか──。(聞き手・武智敦子、6月26日収録)

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【長期連載】白井暢明の“未来を拓くドサンコロジー”
ホンネで語る北海道独立論 特別篇

「成長」と「競争」で幸せになれるか
オールタナティヴとしての「簡素な生き方」とは?


「アベノミクス」の核心は「成長」と「競争」という2つのキーワードに集約されるようだ。事実、安倍総理自身の談話やメディアの報道の中ではこの2つのワードの頻発度が群を抜いている。しかし、この「成長」と「競争」は本当に私たち人間を幸せにするものなのだろうか。これが私の根源的な問いである。予め結論を言えば、「否」だ。私の考えでは、これらは人間を幸せにするどころか、特定の人びとの、しかも一時的な利益と引換えに、私たちの孫やひ孫の時代における人類の存続そのものをも危うくするような危険極まりないものだ。
 その理由については、これまでもこの誌上で様々な角度から述べているが、今回は、「成長と競争」とは対極的なもうひとつの生き方、つまり、オールタナティヴな生き方のモデルとして、「簡素に生きる」というコンセプトで考えてみたい。これは勿論、北海道が独立して新しい国づくりを始めるに際しての哲学的理念と政治的指針になるものだ。

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【フォトレポート・トピックス】
*札幌心臓血管クリニックが開院5周年記念講演
*北海道電力株主総会 “溝、深く──、”
*「サッポロビール★道産子感謝Day」開催!
*北海道がニトリに2つの感謝状を贈呈!
*20年ぶりにコープさっぽろが豊平区で新店

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【連載コラムなど】
*ビール・インフォメーション
*はるばるヒーロー
*狩野美香子の“一撮入魂”
*夏井功の「夜を駈ける車イス」
*連載小説「時は誰も待たない」
*風俗嬢の休日(「ラズベリードール かのん」)
*人物株価
*シネマ『風立ちぬ』
*視点 公共交通をどうする?
*須賀章雅のよいどれブンガク夜話
*新設企業ファイル
*異聞見聞稚内
*財界さっぽろ酒井雅広の“スーダラ記者日記"
*名画の小部屋
*スポーツ筆刀両断
*道内観光特集
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【今月の表紙】鈴木翁二画
『海岸研究室』


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Posted by 北方ジャーナル at 00:00│Comments(2)バックナンバー
この記事へのコメント
裁判所の手荷物検査の特集を読みました。

実は地下通路で裁判所と検察の庁舎が繋がっている点、今回の手荷物検査の導入が検察主導で行われていたらしい点、大変に興味深く感じました。

なるほど、そういうバックグラウンドがあって今回のような事態があるのだなと納得しました。
Posted by 一読者 at 2013年07月17日 04:16
 『財界さっぽろ』誌も、今月号で手荷物検査の記事を載せていました。ご参考までに。
 また、札幌高裁は今月8日に警備業務の入札を公示、19日に入札が行なわれることになり、従って8月以降も手荷物検査は続くことになります。本日時点で札幌弁護士会はなお高裁と「協議中」とのことですが、入札が行なわれる以上、短くともあと3箇月間は手荷物検査・身体検査が続くということです。
 なお、地下で検察と繋がっているのは高裁ではなく家裁・簡裁庁舎のほうです(手荷物検査は未実施)。紛らわしくてすいません。
Posted by 小笠原 淳 at 2013年07月17日 15:36
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