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トップを飾るのは宗谷総合振興局とオホーツク総合振興局のイチオシ食材を使用した６品

　サッポロライオン（本社・東京）は、北海道の14総合振興局・振興局とのコラボイベント「まるごと北海道！ うまいもん味覚祭」を、2月1日から12月15日までの10カ月半にわたり、北海道地区の７店舗で実施する。

　これは、平成23年10月から昨年11月までの14カ月間、月替わりで各振興局のイチオシ食材を使用した料理を提供したロングランイベントの好評を受けて企画されたもの。第2弾は、2つの振興局で各1カ月半の全7回にすることで、各振興局の食や観光の魅力をより長い期間で周知していく。

　1月30日には、実施店舗の1つである「海鮮居酒屋 おおーい北海道 すすきの店」で、トップを飾る宗谷総合振興局とオホーツク総合振興局の特産品を使用した7つのメニューをお披露目する試食会が開催された。

メディア関係者で会場がぎっしり埋まる中で挨拶する泉山代表

　試食会の冒頭、サッポロビール北海道本社代表の泉山利彦氏が大勢のメディア関係者らを前に挨拶に立ち、平成19年にサッポロホールディングス（本社・東京）と北海道との間で包括連携協定が締結されてから7年目に入ったことに触れ、
「『ふるさと北海道に貢献したい』と協定が結ばれました。私どもの強みを活かし『北海道の食』『北海道の観光』を発信していこうと、北海道さんと協働し2013年の新たな試みとして実施します」とイベントの趣旨を説明した。

　次いで、北海道知事室長の高田久氏が、
「サッポログループさんとは、『食』はもちろん『観光』や『環境』などさまざま分野で、北海道ブランドの向上、そして発信に協働して取り組んで参りました」と語り、その実例として北海道競馬をデザインに取り入れたサッポロクラシック缶商品の発売などを挙げた。


「ロットなどのハードルを乗り越え提供して下さることに感謝しています」と高田知事室長

　また、２年前まで留萌振興局長を務めていた高田久氏は、
「地域にはそれぞれ素晴らしい食材がありますが、ロットの問題もあり生産者が多くの人に口にしてもらいたいと考えても、それらが大消費地の札幌に届くことは実はそう多くありません」
　と地域の特産品の現状を説明し、
「ロットやコスト、ルートといったハードルを１つ１つ乗り越え、こうして提供して下さることに感謝しています。多くの方に北海道の食材を味わっていただくことが、北海道の活性化につながると考えています」と結んだ。

　サッポロライオン執行役員北海道地区事業部長の北目淳一氏が実施7店舗の店長や支配人を紹介。代表して「おおーい北海道 すすきの店」の松原店長が、2月1日から提供されるメニューを説明した。


実施７店舗の店長・支配人を紹介する北目事業部長

◆ 宗谷総合振興局
【礼文町】お刺身活〆ソイ からすみ柚子ソース（780円）
和食では刺身で食べることが多いソイを洋食風にあしらい、からすみで味わいを引き立てた。湯引きしているので皮まで全て楽しめる。
【稚内市】タコ頭とタコ足お刺身味比べ（500円）
タコの刺身といえば足が通例だが、実は頭の方が柔らかくて味がある。ぜひ食べ比べを。
【礼文町】真タラのザンギ（680円）
真タラは鍋や煮物にすることが多いが、北海道の居酒屋らしく味わっていただこうとザンギに。


色合いも美しい「お刺身活〆ソイ からすみ柚子ソース」


特に道外客に喜ばれそうな「真タラのザンギ」

◆ オホーツク総合振興局
【紋別市】帆立貝ベーコン巻きチーズ串焼き（580円）
ホタテベーコンはよくあるが、チーズと合わせることで異なる味わいを楽しんでいただければ。
【斜里町】サチク赤豚のトンテキ（880円）
サチク赤豚には旨味成分であるアミノ酸がたっぷり含まれている。肉本来の味わいを楽しんでいただこうとトンテキに。
【訓子府町】スノーマーチのポテトフライ（550円）
スノーマーチは、なめらかな舌触りでホクホクして煮崩れしにくく、長期保存すると甘みや風味が増す珍しいジャガイモ。定番のポテトフライに仕上げた。


肉質の良さをストレートに味わえる「サチク赤豚のトンテキ」

　この後は試食会に移行。メディア関係者らは、14振興局の観光情報などが紹介されたボックス席や小上がりで、趣向を凝らしたメニューに舌鼓を打った。

　2振興局をセットにするなど変更を加えた理由について、サッポロライオンの北目事業部長に訊くと、
「第1回は大変好評をいただきました。しかし、各１カ月では短かったようで『美味しかったので、もう一度食べたいと思ったら変わっていた』といったご意見がありました。各振興局がオススメする食材の旬の時期との兼ね合いもあり、前回の経験を活かして変更を加えました」と説明する。

「昨年は道東道が全面開通したこともあり、道民でも初めて釧路や根室、あるいは『山の水族館』が人気の北見など道東方面に車で出掛けられた方も多かったようです。そうしたお客様がポスターなどを見ながら、『ここに行ったよね』と談笑しながらメニューを楽しまれていたのが印象的でした。北海道には意外と知られていない食材が多くあります。ぜひ、ここで新たな発見をしていただければ」（北目事業部長）


ボックス席の行灯や小上がりのプレートも振興局の名称とする凝りよう。各地域の観光情報などを展示している

　高田知事室長にメニューについての感想を訊くと、
「素材の良さや食感を活かしつつ、地域の食材を素晴らしいメニューに仕上げて下さり感謝しています」と笑顔で語る。

　メニューを楽しみにしている振興局を挙げてもらうと、やはり前任地の留萌振興局とのこと。
「甘エビやタコ、お酒もあります。しかし、やはり生産ロットの問題があり、例えば果樹園が集まった増毛のフルーツ街道ではブドウやリンゴ、プルーンといった美味しい果物が獲れますが、これは札幌など大都市にほとんど出回りません。これから新たな展開があれば、果物をサラダやデザートに使用していただければ嬉しいですね」

　そう語る高田室長は、
「道民はもちろん、観光客のご利用も多いサッポロライオンさんの店舗で実施していただけることが大きい。『これは美味しい。次はここへ行ってみようよ』という流れが生まれるとありがたく思います」
　とコラボイベントの効果に期待を寄せていた。

「まるごと北海道！ うまいもん味覚祭」の実施店舗は以下の７店舗。次回のメニューの入れ替えは3月18日からで、釧路総合振興局と根室振興局のイチオシ食材が登場する。実施店舗の変更や増加もあるので、確認の上、地域の食材を活かしたメニューを堪能してみたい。（ひ）

海鮮居酒屋 おおーい北海道 すすきの店
　札幌市中央区南4条西3 第3グリーンビル2F　☎011-511-7874
海鮮居酒屋 おおーい北海道 札幌アピア店
　札幌市中央区北5条西4 JR札幌駅南口広場地下街アピア西館　☎011-209-3525
ビヤホールライオン 狸小路店
　札幌市中央区南2条西2-7 サッポロビル1・2F　☎011-251-1573
ブラッスリー銀座ライオン 大通地下街店
　札幌市中央区大通西2 さっぽろ地下街オーロラタウン　☎011-231-2771
ビヤケラー札幌開拓使
　札幌市中央区北2条東4 サッポロファクトリー内レンガ館1F　☎011-207-5959
ビヤダイニングライオン 札幌ステラプレイス店
　札幌市中央区北5条西4 JRタワー6F　☎011-209-5115
ブラッスリー銀座ライオン 札幌パセオ店
　札幌市北区北6条西4-3-1 札幌パセオ地下街　☎011-213-5751