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2013年01月20日

帯広少年院の成人式


犯罪傾向が進んでいる院生を収容している帯広少年院(1月18日午後1時過ぎ)



 1月18日午後、帯広少年院(定員96・岩浪健院長)で行なわれた成人式を取材した。といっても担当記者に随伴してメモを取ったり写真撮りを手伝っただけで、私が主体的に申し込んだものではない。かねてから受刑者関係の取材をテリトリーにしている小笠原淳記者が「クルマで帯広に行きたい」というので、私は私で夕刻からの別のアポを仕込んで札幌から走ってきたのだ。

 昭和41年に建設されたという校舎に似た建物は老朽化が進んでいたが、「窓に鉄格子が入っているので意外に(耐震性の)問題はない」(同院関係者)そうだ。現在ここには窃盗や傷害などを犯した26名の院生が暮らしている。午後1時から始まった今年の成人式に臨んだのは10名(2名欠席)。式典の開始とともに揃いのブレザー姿で入場し、祝辞を受けた後、“子どもたち”は、はきはきと再起の決意を述べた。

 曰く「もう二度と家族に迷惑は掛けません」「大人になったことを自覚しどんな困難にも立ち向かっていきます」「今までわたしは自分勝手でした」etc…。

 20歳に達した彼らが少年院を出て再び犯罪に手を染めれば、今度の行き先は刑務所である。気になったのは、彼らの受け皿が家庭や地域、社会にあるのかということだ。その家はバラバラになっていないのか。地域はうすら寒いものになっていないのか。我々の社会に働き口が少しでもあるのか。

 応接室の壁に「院生のおもい」という寄せ書きが貼ってあった。そこにあった以下のような詩が印象に残った。  (く)

家族 M・K

父さんに「クソジジイ」と言った
死ぬかと思うくらいヤキ入った
鼻血だしながら謝った
父さんが鬼に見えた

母さんに「お金貸して」と言った
貸してくれた
給料日に半分取られた
だまされた、くやしかった

姉ちゃんと喧嘩した
文鎮でなぐられた
目から星が出た
戦意を失い負けた
卑怯だと思った

妹に金を貸した
かなり金を貸した
返せと言ったら
借用書を見せろと言われた
ヤキを入れたら俺が怒られた

こんな家族だけど
なかなかいいと思う


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Posted by 北方ジャーナル at 23:34│Comments(0)編集長日記
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