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2012年03月30日

北電・川合新社長が会見。核のゴミについて「考えていない」


会見に臨んだ川合克彦新社長(3月29日午後、北電本店内で)


 北海道電力は3月29日午後、札幌市中央区の同社本店で記者会見を開き、佐藤佳孝社長(61)が代表権を持つ会長に就任し、後任に川合克彦副社長(59)が昇格する人事を正式に発表した。

 と、ニュース風に書き出してみたものの人事の内容は大手メディアなどがいっせいに報じているので、ここでは省く。北電が記者クラブ以外のメディアにも会見をオープンにして以来、初めて参加した私だったが、いくつか印象に残ったことを記しておきたい。

 会見は午後3時から始まり、4時過ぎまで約1時間にわたった。前半は佐藤佳孝社長、川合克彦副社長、近藤龍夫会長らが並んで今回の人事について発表、質疑応答を受けた。後半は川合氏が新社長として平成24年度の電力供給計画などを発表した後、質疑応答に臨んだ。会見場となった本店会議室は、テレビクルーを含めメディア関係者が詰めかけ満杯状態。会見が進むにつれ人いきれで室温が上昇し、汗だくになるカメラマンも。会見終了後に北電のスタッフに確認したところ、記者クラブ以外の参加メディアは財界さっぽろ、クォリティ、北方ジャーナルの道内月刊誌3媒体、そして動画配信のIWJ北海道だったもようだ。


記者クラブ以外にも開放された会見場は満杯状態


 会見全体を通して感じられたのは、予想通り北電が泊原発の維持、原子力発電の継続に強い意欲を持っているということ。原子力推進本部長でもある川合社長は電力の安定供給の必要性を繰り返し強調。停止中の泊原発1・2号機に加え、3号機も5月5日に定期検査のため停止することから「安全対策をしっかり行なって、再稼働の見通しを早くつけたい」とした。

 質疑応答の終盤。私は川合社長に「安定供給のためにも泊原発の早期再稼働が必要との考えのようだが、使用済み核燃料や高レベル核廃棄物の最終処分について道筋や方法が決まっていない。この点について、どう考えているのか」と質問した。

 川合社長は言葉に詰まったのか、しばし沈黙し「考えていない」と回答。これも予想通りと言えば予想通りの回答だった。原発が「トイレなきマンション」と言われて久しい。原子力村は「核のゴミ」の最終処分という問題を棚上げにしたまま、ここまで突き進んできた。電力事業者にしてみれば「国がいつか何とか方法を示すだろう」ぐらいの感覚しかないに違いない。

 全国の原発の多くで膨大な量の使用済み核燃料が貯蔵、保管され続けている実態がある。それらは常に冷却しておかねばならない。爆発した福島第一原発4号機は停止中だったが、原子炉建屋に保管されていた使用済み核燃料の冷却機能が失われて今回の惨事に至った。「停止していれば大丈夫」という代物ではない。泊原発にしても状況は同じだ。

「考えていない」ではなく、しっかり考えてもらうしかないのである。  (く)



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Posted by 北方ジャーナル at 13:03│Comments(0)編集長日記
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