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2012年03月13日

3.11 第5回ようこそあったかい道 その2

3.11 第5回ようこそあったかい道 その2
一際賑わっていた物資提供コーナー。一番人気は紙オムツでも子供の関心はやっぱりオモチャ

 3月11日に開催された「3.11 第5回ようこそあったかい道」(主催・北海道、札幌市、3.11あったかい道実行委員会)の続き。会場の札幌コンベンションセンターには、避難者を支援する各種コーナーが設けられ、来場者は当日通貨「道」を手に14時30分からの追悼式までそれぞれに時間を過ごしていた。

 避難者向けの就職支援を行なう「希望の虹プロジェクト」のブースで、民間任意受入支援団体「ようこそあったかい道」と共同運営するジョイトゥーザワーク株式会社の小橋潤一さんに話を訊くと、

「湊さん(源道氏・同イベント実行委員長)と知り合ったのを機に、本業を活かせる支援をと始めました。社名を冠していますが、あくまでも個人の無料ボランティアとして参加しています」と30歳の若き起業家は語る。

「企業として関われば営利目的と見られます。通常はビジネスフィーを得ている立場として、人材紹介にどこまで関わるべきか考えましたね。結論として、ウェブ上に個人情報を伏せた形で求職情報をアップし、それをご覧になった企業と求職者で自由にお見合いしていただくことにしました」とボランティアによる就職支援の難しさを打ち明ける。

3.11 第5回ようこそあったかい道 その2
サイトの立ち上げなどをほぼ1人でこなした小橋さん

「もともと道内には中途採用のニーズが少ないのですが、求職者側も何らかのスキルを持っている人とそうでない人、職種をある程度絞って正社員を希望する人もいれば、仕事ができるなら何でもいい、ちょっとしたバイトやパートでいいと、人によりさまざまです」

3.11 第5回ようこそあったかい道 その2
「希望の虹プロジェクト」の隣は、賃貸住宅に関する無料相談ブース

「早く職に就きたいと焦っている方もいますが、なかなか厳しい状況もあります。そうした方々の心のケアになるようなボランティア活動を心掛けています」(小橋さん)

3.11 第5回ようこそあったかい道 その2
物資提供コーナーでは、当日通貨「道」がここぞとばかりに使われていた

 昼前の早い段階で訪れた避難者は約350人。小さな子供連れには最大のお目当てだったのか、会場内でも物資提供コーナーは一際賑わっていた。野菜から玩具、家電と豊富な品揃えの中でも一番人気は紙オムツで、10時の開場直後には山のように積み上げられていたが、昼近くには残り僅か。

「大きなサイズの紙オムツの需要が高くて、ほかには女性用のナプキンも出ました。それ以外に目立って人気が高かったのは薬箱でしょうか」とはスタッフの1人。

3.11 第5回ようこそあったかい道 その2
開場直後は山積みされていた紙オムツが、昼前にはこの通り

3.11 第5回ようこそあったかい道 その2
北陸銀行提供の薬箱。「富山の薬売り」の本場だから?

 中ホールに移動すると、トップバリュの赤いジャンパーに身を包んだ男性2名が無料配布していた「HEATFACT(ヒートファクト)」の機能性インナーも、色によっては底をつきかけていた。

3.11 第5回ようこそあったかい道 その2
400枚用意された機能性インナー。白系が人気を集めていた

 笑顔で来場者に配布していたのは、イオントップバリュ株式会社マーケティング本部の有本幸泰さんとイオン北海道執行役員で管理本部CS・社会貢献部長の大野芳高さん。

「トップバリュは、お客様に対する想いを形にしたオリジナル商品。イオングループ30万人の想いを乗せて、避難者の皆さんにお届けしています」(有本さん)

3.11 第5回ようこそあったかい道 その2
「商品を通じお客様と心をつなぎたい」と有本さん

 当日に用意された機能性インナーは400枚。有本さんによると、イオングループではこれまで、被災地入りした社員らが約3,000枚を配布しているそうだ。

3.11 第5回ようこそあったかい道 その2
被災地で寄せ書きをされたジャンパーは2代目。「宝物です」と有本さん

「先日も南三陸町(宮城県)で配布してきましたが、千葉本社に震災直後から事務局が置かれたといっても、被災地で直接支援する社員はその都度募っています。支援担当の社員は特にいなくて、30万人社員の全員が、商品を通じお客様と心をつなごうということなんです」(有本さん)

 ホール内で早めの昼食を摂っていた夫婦に話を訊くと、ともに30歳の2人は地元の福島県伊達市で参加した講演会を機に、自主避難を決意したそうだ。

「北海道にするか、あるいは沖縄や九州・四国にするか考えましたが、やはり北海道の方が感覚的にも東北から近い。仕事が見つかって生活が軌道に乗れば、北海道に定住しようと考えています」と旦那さんが語れば、

「子供がいないので必要なものは少ないですけど、それでも生活物資が貰えるのはありがたいですね。いろいろ食べてますけど、夫婦2人だけだと『道』が余りそう(笑)。個人的に一番嬉しかったのはマッサージのコーナー。すごく気持ち良かったです」と奥さん。

3.11 第5回ようこそあったかい道 その2
多くの来場者に「気持ち良かった」と好評だったマッサージコーナー

 この夫婦の他にも、良かったサービスとしてマッサージを挙げる来場者は多かったが、このコーナーを開いていたのは北海道高等盲学校専攻科の教員や卒業生など有志7名。教員の東海林昭子さんによると、

「私たちは目が見えない、あるいは見えづらいというハンディを持っているので、現地に行きたくても行けません。でも何かできることはないだろうかと北海道NPO被災者支援ネットさんに相談したところ、あったかい道を紹介されたのです」とのこと。

3.11 第5回ようこそあったかい道 その2
リズミカルに指を動かす東海林さん。お疲れさまです

3.11 第5回ようこそあったかい道 その2
木槌を使用したマッサージは、タイ式なのだとか

 この日にボランティアで参加したのは、全員があん摩マッサージ指圧師や鍼師、灸師の国家資格取得者。「みんなとも話しましたが、今後も機会があれば続けたいですね」と話す東海林さんは、指を通じて感謝の念を受け取っていたのかもしれない。

3.11 第5回ようこそあったかい道 その2
コーナー内がブースで仕切られ、プライバシー対策も万全

 伊藤孝一弁護士(伊藤信賢法律事務所)によると、札幌弁護士会の有志による無料法律相談コーナーを訪れた避難者は、午前中の2時間ほどで約12人。

「原発問題に限定していませんが、約半分はその関連でした。私たちの務めとしては、相談に対して正確な情報を伝えること。もちろん、賠償請求したいという気持ちがある方にはお手伝いしますが」(伊藤弁護士)

3.11 第5回ようこそあったかい道 その2
「みちのくkids」の託児ボランティアコーナー

 保護者が物資提供コーナーなどで奮闘している間、子供たちと遊びながら面倒を見ていたのが学生ボランティア「みちのくkids」の面々。この日に参加した学生は約40人とのことで、コーナー内には50人ほどの子供たちがカードゲームなどに興じていた。

3.11 第5回ようこそあったかい道 その2
軍手の先で作った指人形(?)を子供たちにプレゼントするグループも

 さまざまな「善意」により成り立っていた第5回ようこそあったかい道。同日の追悼式などについては、別の機会に。(ひ)


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