さぽろぐ

新聞・ニュース  |札幌市東区

ログインヘルプ


 › 月刊誌「北方ジャーナル」公式ブログ › 生活(医療・教育・食・イベント・お得情報) › 3.11 第5回ようこそあったかい道 その1

2012年03月12日

3.11 第5回ようこそあったかい道 その1

3.11 第5回ようこそあったかい道 その1
10時過ぎの受付付近。開場直後から多くの避難者が訪れていた

 東日本大震災から1年の節目を迎えた3月11日、避難者支援と北海道・札幌市の公式追悼行事を兼ねた「3.11 第5回ようこそあったかい道」(主催・北海道札幌市、3.11あったかい道実行委員会)が、白石区の札幌コンベンションセンターで開催された。

 午前10時の避難者向け開場時間から間もなく、当日に会場内で使用できる引き換え通貨「道」(大人1人当たり20,000道、子供10,000道)を受付で手にした来場者で、生活用品や食品などの物資支援コーナーなどが賑わった。

3.11 第5回ようこそあったかい道 その1
開会式前の中ホール内。まだ準備中のブースにも来場者が次々に立ち寄る

 札幌弁護士会有志による無料相談、就職サポートなどを手掛けるジョイトゥーザワーク株式会社と共同運営する「希望の虹プロジェクト」による就職支援など、避難者を支援する多彩なブースが開かれた中、10時30分からの開会式で実行委員長の湊源道さんは、

3.11 第5回ようこそあったかい道 その1
被災者支援に奔走する湊さんは、被災者団体「みちのく会」の発起人でもある

「今日は北海道、札幌市ほか、道内20余りの支援団体、道内外の企業や一般の方々の協力を得て、避難されてきた方々のために何かしたいとの想いから企画されました。ようこそあったかい道として初の試みですが、12時半からは一般の方が入場されます。明日に向かって何をしていけばいいのか、考えるきっかけになればと思います」と挨拶。

 続いて、北海道新聞社会福祉振興基金からの助成金贈呈式があり、壇上に上った同基金の原田伸一常務理事が、

「本日の新聞には、亡くなられた方が1万5,854人、行方の分からない方が3,155人、避難・転居された方が34万3,935人と載っていました。人の生命に関わることを数字で表すことには抵抗がありますが、当基金は道民の善意をお預かりし、社会福祉の向上に努めています」

3.11 第5回ようこそあったかい道 その1
北海道新聞社会福祉振興基金の原田伸一常務理事

 と述べた後、震災発生直後から現場で救助活動に当たった道外18団体への助成や、昨夏に被災地の子供や保護者など約240人を札幌に招き3日間を楽しんでもらった同基金の活動などを紹介。

「当基金、北海道新聞社として、復興に役立つ活動をしていきたいと考えております」と締め括った後、「開催費用の一部として役立てていただこうと、15万円を贈呈致します」と、湊さんに目録を手渡した。

 続いて、民間任意受入支援団体「ようこそあったかい道」の中村高士事務局長が、子供を取り巻く環境改善などに取り組む世界最大のNGO団体「セーブ・ザ・チルドレン」の善意によるランドセル60個を被災者の新小学生にプレゼント。茨城県水戸市から札幌に移住してきた三宅寧々ちゃんが代表して背負わせてもらい、笑顔を見せていた。

3.11 第5回ようこそあったかい道 その1
大勢が見守る中、ランドセルを背負わせてもらい照れ気味の寧々ちゃん

 さらに、アスリートを中心に結成された復興支援団体「EN project Japan」の代表で元コンサドーレ札幌選手の曽田雄志氏が、北海道フットボールクラブに提供をお願いし快諾を得たコンサドーレの公式戦チケット100枚を被災者にプレゼント。福島県福島市から札幌に移住してきた中学1年生の渡邊刀麻くんが代表して受け取った。

3.11 第5回ようこそあったかい道 その1
「J1に昇格した今年は、コンサドーレの選手も気合いが入っていると思います」と“アスリート魂”全開で挨拶した曽田氏。隣は刀麻くん

3.11 第5回ようこそあったかい道 その1
共催に名を連ねる「EN project Japan」は、被災地支援グッズの販売ブースも設けた

 寧々ちゃんを含め4児を連れ、師走も押迫った29日に母子避難してきた母・さや香さんは、「ちょうどピンクのランドセルが欲しいと言っていたので、本人も大喜びしていました。バタバタして手が回っていなかったので私も助かります」と笑顔。

 昨年6月に移住してきた刀麻くんは、初めての札幌の冬について「雪には福島で慣れていましたけど、壁のように積もるとさすがに異様ですね」と印象を語りつつ、1度観戦したことがあるというコンサドーレの試合について、「どうやって配るのか分からないけど、機会があれば観に行きたいですね」と期待を膨らませていた。

3.11 第5回ようこそあったかい道 その1
宮城県から避難してきた60代女性は、「こんなに貰っちゃって、本当にありがたいです」

3.11 第5回ようこそあったかい道 その1
子供連れでない避難者は、当日通貨「道」を飲食物を中心に消費。まだ11時前ですけど…

以下、続く。(ひ)


同じカテゴリー(生活(医療・教育・食・イベント・お得情報))の記事画像
全自動調理ロボットのデモ展示を兼ねた中華料理店「日々中華」がプレオープン。本格開業に向けテイクアウト販売をスタート
北海道の巨星、伊藤義郎氏を偲ぶ「蒼空のつどい」に500人 人柄と功績が伝わる厳粛な“お別れ”
両国関係の“雪解け”を願い「日中友好・新年交流会」を開催 春節のタイミングに合わせ4年ぶりの盛会
全国から精鋭チームが集う昭和新山国際雪合戦 まもなく開催へ 今年からエンタメブース「スノーパーク」が復活
「介護難民を救え!」 能登半島地震被災地に介護職員を派遣する、つしま医療福祉グループが出陣式
例年好評のオホーツクフェア  今年は1月24・25日に開催   海と大地の恵み、オホーツクの魅力が満載
 全自動調理ロボットのデモ展示を兼ねた中華料理店「日々中華」がプレオープン。本格開業に向けテイクアウト販売をスタート (2024-03-21 18:35)
 北海道の巨星、伊藤義郎氏を偲ぶ「蒼空のつどい」に500人 人柄と功績が伝わる厳粛な“お別れ” (2024-03-08 14:25)
 両国関係の“雪解け”を願い「日中友好・新年交流会」を開催 春節のタイミングに合わせ4年ぶりの盛会 (2024-03-03 19:23)
 全国から精鋭チームが集う昭和新山国際雪合戦 まもなく開催へ 今年からエンタメブース「スノーパーク」が復活 (2024-02-22 16:24)
 「介護難民を救え!」 能登半島地震被災地に介護職員を派遣する、つしま医療福祉グループが出陣式 (2024-01-16 12:05)
 例年好評のオホーツクフェア 今年は1月24・25日に開催 海と大地の恵み、オホーツクの魅力が満載 (2024-01-10 16:58)

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

QRコード
QRCODE
削除
3.11 第5回ようこそあったかい道 その1
    コメント(1)