2011年03月20日
札幌で街頭募金 週末の市街に支援の輪
多くの市民の手で震災支援の輪が拡がった(19日午前、札幌市中央区)
19日、札幌市内で大規模な募金活動が行なわれ、子供からお年寄りまで多くの市民が震災支援に声を枯らせた。11日に発生した巨大地震の被災地に義援金を届ける目的で、札幌市共同募金委員会が主催した。
募金活動は午前10時から午後3時までの5時間に亘り、札幌市中央区の駅前通・大通周辺の路上80カ所で行なわれた。同区の市役所1階ホールで募金箱を受け取った参加者たちは、震災犠牲者への黙祷を捧げたのち徒歩で市庁舎を出発、小雨のぱらつく中で道行く人たちに募金を呼びかけた。
午前10時から駅前通の北3条に立った北区の佐々木正人さん(23)=道教大院修1=は、宮城県の女川町など東北地方に暮らす親戚が多く、ほとんどの人たちと未だに連絡がとれていないという。「1週間を過ぎてもよいニュースが届かず、とても不安ですが、できることからやらなくてはならないと思って」と、腰を90度に曲げて通行人らに頭を下げていた。
南1条のスクランブル交叉点附近に立った吉田綾子さん(20)=札大経営2=は、大学の女子バスケットボール部の仲間たち13人と連れ立っての参加。揃いのジャージ姿で百貨店前に並び、ひときわ大きな声を響かせた。
市内の路上でホームレス生活をしている男性(55)は、ラジオのニュースで募金活動を知って市役所に駈けつけた。二周り以上も歳下の若者たちとチームを組み、正午過ぎまで活動。「普段は炊き出しとかで人の世話になってるから、こういう時こそ人のために何かしないと。市民の反応もあたたかく、たくさんの人が募金してくれた」と、上気した顔で話していた。
この日は駅前通地下歩行空間でもスポーツ選手などが募金活動に参加、支援を呼びかける声に多くの市民が足を止め、時に行列をつくって募金に協力していた。メディアの取材も集中し、曇り空の下で声を枯らせる市民の横を通り過ぎて地下へと急ぐカメラマンの姿も見られた。
夕方まで続いた活動では、参加者のみならず受付・案内スタッフにもボランティアが加わっている。震災直後に発足し、この日で活動5日目を迎えた北海道学生震災支援ネットワーク(札幌市・榎本大貴代表)からは、学生12人が当日の運営に力を貸した。中心メンバーの一人・平田主(つかさ)さん(22)=樽商大3=は、「『何かしたい』という“思い”だけでは支援はできないけれど、“思い”そのものは大切。その思いを、被災地の人たちの『これをして欲しい』という思いに繋げたい」と話す。同日の募金終了後もさまざまな形で活動を続ける考えで、現時点では民間の集合住宅などへの被災者受け入れ情報を集約するなどの取り組みを検討しているという。
19日に集まった募金は共同募金委員会が集計し、義援金として被災地へ送られる。 (ん)
午前10時から駅前通の北3条に立った北区の佐々木正人さん(23)=道教大院修1=は、宮城県の女川町など東北地方に暮らす親戚が多く、ほとんどの人たちと未だに連絡がとれていないという。「1週間を過ぎてもよいニュースが届かず、とても不安ですが、できることからやらなくてはならないと思って」と、腰を90度に曲げて通行人らに頭を下げていた。
南1条のスクランブル交叉点附近に立った吉田綾子さん(20)=札大経営2=は、大学の女子バスケットボール部の仲間たち13人と連れ立っての参加。揃いのジャージ姿で百貨店前に並び、ひときわ大きな声を響かせた。
市内の路上でホームレス生活をしている男性(55)は、ラジオのニュースで募金活動を知って市役所に駈けつけた。二周り以上も歳下の若者たちとチームを組み、正午過ぎまで活動。「普段は炊き出しとかで人の世話になってるから、こういう時こそ人のために何かしないと。市民の反応もあたたかく、たくさんの人が募金してくれた」と、上気した顔で話していた。
この日は駅前通地下歩行空間でもスポーツ選手などが募金活動に参加、支援を呼びかける声に多くの市民が足を止め、時に行列をつくって募金に協力していた。メディアの取材も集中し、曇り空の下で声を枯らせる市民の横を通り過ぎて地下へと急ぐカメラマンの姿も見られた。
夕方まで続いた活動では、参加者のみならず受付・案内スタッフにもボランティアが加わっている。震災直後に発足し、この日で活動5日目を迎えた北海道学生震災支援ネットワーク(札幌市・榎本大貴代表)からは、学生12人が当日の運営に力を貸した。中心メンバーの一人・平田主(つかさ)さん(22)=樽商大3=は、「『何かしたい』という“思い”だけでは支援はできないけれど、“思い”そのものは大切。その思いを、被災地の人たちの『これをして欲しい』という思いに繋げたい」と話す。同日の募金終了後もさまざまな形で活動を続ける考えで、現時点では民間の集合住宅などへの被災者受け入れ情報を集約するなどの取り組みを検討しているという。
19日に集まった募金は共同募金委員会が集計し、義援金として被災地へ送られる。 (ん)
Posted by 北方ジャーナル at 04:24│Comments(0)
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