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2010年11月30日

最高検察庁からの手紙


最高検が開示した“メモ廃棄”指示の通知。7月9日付の文書(右奥)には、“手違いで”角印が捺されていない

 29日、最高検察庁から自宅宛てに手紙が届いた。開封すると、CDが1枚。それに記録されていたPDFファイルを開くと、同庁刑事部から全国の高検・地検に宛てた文書2種が閲覧できた。

 なにゆえこのような難しそうな書類が届いたのか。こちらから「送ってくれ」と頼んでいたからである。

 詳しくは10月28日付のブログに詳しいが(「白い白馬」的表現)、同時期の大手メディアによる報道であかるみに出た“最高検のメモ廃棄通知”問題というのがあり、それがほんとのことなのかどうかを10月25日の札幌地方検察庁定例記者会見で確認しようとしたら、米村俊郎次席検事曰く、「お答えできません」―。

 通知を見せてくれと頼んだのではないのである。通知があったかどうかを訊いたのである。しかし、答えて貰えないのである。しかし、しかし、新聞とかテレビとかは通知があったと言っているのである。仕方がない、最高検に訊くのである。

 蛇足ながら、同地検はその後、11月8日の会見では「通知はあった」とあっさり言ったのだった。なんで10月25日に言ってくれなかったのかは、よくわからないのだった。

 10月27日、最高検に電話して“メモ廃棄”通知について訊くと、「そういう通知はあったけれども、内容については答えられない」というご返事。行政文書開示請求を促されたので、同日付で請求してみたところ(最高検の認識では29日付)、3週間後の11月19日に配達証明郵便が届いた。開封すると「行政文書開示決定通知書」という紙が。つまりこれは「開示しますよ」という報告のためだけの手紙なのであって、それを受けてから改めて正式に請求しなくてはならないのだ。こんなにめんどくさいとは知らなんだ。



 ぶつぶつ言いながら同封の注意書きを読むと、どうやら費用は無料になるらしい。文書を貰う方法としては紙のコピー、フロッピーディスク、CD、の3つの方法があり、いずれもタダという。本当か。ちょっと不安になったので電話をかけて問い合わせてみたら、果たして「はい、無料です」というご返事なのだった(同庁企画調査課)。



 但し―、
「ただですね、現在フロッピーディスクのほうが、ちょっと在庫がないという…」

 ここで笑いそうになり、意味なく「そうですよね」と相槌を打ってしまった。たまたま備蓄がなくなっただけなのだろうけど、とにかく今、最高検察庁にはフロッピーの在庫がないのだ。ふふ。

 ということはともかく、即日CDでの開示を求め、翌11月20日に書類を投函したところ、約1週間後の29日に文書が届いたというわけ。内容はというと、まあ要は10月下旬の大手各社の報道の通りである。「不要となった」取り調べメモは、「速やかに」「適切な方法で」「廃棄」せよ―。そういう通知が、2年前の7月と10月に、最高検から全国の高検・地検に送られていた、ということである。


 2008年7月9日付の通知(部分)


 同10月21日付の通知(部分)

 なぜこういう通知が出されたのか。それを訊くとまた1カ月ぐらいかかるかもしれないので、ここにどうでもよい話題を挿入しておく。通知の半年ほど前に、最高裁判所こんな判例が生まれていましたとさ。


 裁判所の「判例検索システム」で、誰でも検索できます(本文中下線は原典ママ)

 これは何かというと、「警察官の取り調べメモは裁判の証拠開示の対象になるよ」ということを言っているのだ。繰り返す。「警察官の」取り調べメモが開示の対象になる、という判例だ。「検察官の」とは言っていない。そして、この判例ができた半年後、検察庁では「要らないメモは速攻で棄てましょう」ということになったのだ。全然関係ない2つの話題を、ただなんとなく綴ってみました。

 10月下旬の時点では、「最高検はこのメモ廃棄通知を見直すことになる」、という意味のことを報じたメディアがあった。では、1カ月後の11月下旬、つまり今、その件はどうなったのか。最高検刑事事務課に訊いてみると「お答えの限りではない」という寂しい回答。理由は、「村木さんの公判の検証を行なっていることもあって…」と、なんか言いにくそうな感じなのであった。

 そんなわけで、やはり地方の小さな雑誌社には大手メディアが報じた以上のことを知る取材力はなかった、という話である。―と言いたいところだが、1つ新しいことがわかったのである。これはどこも報じていない、たぶん。






 検察庁は、文書開示請求者が用意した返信用郵便切手が『天才バカボン』の切手であっても、きちんとそれを使って返信してくれる誠実なお役所である、ということが30日までにわかった。

 参考までに、こちらからは『タイガーマスク』の郵便切手で開示請求を致しました。  (ん)

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Posted by 北方ジャーナル at 15:38│Comments(6)どうでもいい話
この記事へのコメント
とても参考になりました。
Posted by 畠山理仁 at 2010年11月30日 16:14
 書き込んでくだすったお礼に、素敵な本を紹介いたします。
http://p.tl/e0MW
Posted by Hoppo Journal at 2010年11月30日 16:50
---米村俊郎次席検事曰く、「お答えできません」---
どうしてこんな回答が可能だったのか聞いてみたいですね。
Posted by おそ松@SfmPe at 2010年11月30日 19:21
 「答えられる性質の問題と答えられない性質の問題がある」そうです。
 なかなか「答えられる性質の問題」に興味が持てないので、札幌地検には申し訳なく思っています。たまに「どういうことを訊くとよいでしょうか」と訊きそうになることがあります。
Posted by 小笠原 淳 at 2010年11月30日 20:04
今日の新聞、鈴木前議員の記事がちょこっとです。日経は鈴の字もありません。なぜ、バッシングを反省しないのか、するわけないか。まあ、前議員に悪いのでちょこっと書いてお仕舞い。
なぜ、検察の国策逮捕って騒がないのか、ホント腐りきっている。
あー、財さつはエライぞ!北方さんもきちんと、検察をバッシングしてくださいねぇー!
Posted by うるま at 2010年12月03日 13:42
北方ジャーナルはやはり低俗な雑誌ですね。
アジテーティングとプロパガンダにあふれ、偏見に満ちた雑誌。
Posted by うめ at 2010年12月16日 15:06
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    コメント(6)