月刊誌「北方ジャーナル」公式ブログ

札幌の奥座敷・定山渓温泉から札幌方面に向かい、温泉街を抜ける前のカーブ付近に突如として現れる巨大観音像をご存知の方も多いだろう。これに隣接しているのが、すでに閉館した「北海道秘宝館」跡の“廃墟”だ。

１日の定山渓取材の帰路、これが目に入った私は微妙に感慨深くなり、無意識のうちにハンドルを切ったようで車は敷地内へと滑り込んでいた。

　入口跡。スプレーによるいたずら書きが痛々しい…

初めてここを見学したのは何時（いつ） のことだったろうか…。ろくに世間も知らないウブな頃だったのは間違いないが、その時の記憶は今なお残っている。アダムとイブの世界観が繰り広げられた禁断の空間で受けたショックは計り知れず、以来は悶々として夜しか眠れない日々が続いたものだ。

人間を始めとした「動物の本能の営み」をこれほど分かりやすく視覚的に解説した施設は極めて貴重な存在だった。どうやら閉館は昨年のようで、またその理由は定かではないが、それにしても入館料１５００円はチト高すぎたか、あるいはそれ以上の価値だったのか…。

閉館を事前に察知していれば、ぜひ取材して「カラーグラビアぶち抜き２０ページ大特集」を組んでいたのは間違いない。しかし、今となっては紹介のしようもないので、検索して見つけた詳細ブログを勝手にリンクさせてみる。

「北海道秘宝館【裏】 ～この記事の閲覧は自己責任で… 」
（札幌にある不動産会社の経営企画室　カチョーのニチジョー）


【お断り】
曲がりなりにも一般誌の公式ブログ、「こういうネタ（特にリンク先）はどうなのよ」と３年間悩んだ。しかし、編集部はすでに締切り期間に突入。記者連中はブログどころではなく、更新が滞っていたための苦渋の決断である。

故にクレームは一切受け付けないが、絶賛ならお待ち申し上げます。　（や）