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2010年07月12日

負けに不思議の負けなし



“民主44、自民51”
これが、昨日の参院選の「民意」だった。

昨年、民主党は歴史的な政権交代を果たし、国民のみならずメディアも狂喜乱舞して「我が世の春」を謳歌した。一方、下野した自民党からは離党者が相次ぎ、政治評論家の一部には「自民党は死んだ」と言い放った者もいた。

しかし今回、「死んだはず」の自民党は改選第1党となる底力を見せつけ、与党・民主党は改選54議席を10も下回る大敗を喫した。

この参院選前後、私は民主党の言動に首をかしげることになる。

選挙直前の9日、民主党の枝野幸男幹事長は「首相を選ぶのは衆院」と発言、「(参院選だから)結果を問わず、首相は続投」との見解を示して首相責任論への予防線を張った。そして大敗が決まって一夜明けた本日、首相はもちろん執行部の枝野氏自身も「責任は取らない」ことになったという。

しかし、前回(07年)の参院選直前、与党・自民党の「参院選は政権選択の選挙ではない」という発言に「責任逃れ」と反発したのは、他ならぬ民主党だった。

そして自民党が大敗したにも関わらず続投宣言した安倍首相に対し、「(参院選は)直近の民意。安倍政権の信任選挙であることは間違いない」と糾弾して辞任を迫ったのも、他ならぬ民主党の鳩山由紀夫幹事長だったはずだ。

与党批判の時には舌鋒鋭く、ところが我が身に火の粉が降りかかると言い訳に終始して逃げ回る民主党は「他人に厳しく、自分に甘い」典型例のようだ。

かつて、秘書がらみの脱税事件を起こした自民党議員を「秘書の罪は政治家の罪」と批判したのも鳩山氏だったが、己の秘書による“個人献金”問題となると「知らなかった」の一点張りで逃げ切ったのも納得である。

       ◇

6月8日に発足した菅政権は、毎度おなじみの「ご祝儀相場」によって高い内閣支持率を得た。そして「ボロが出ない今のうちに」と重要法案そっちのけで国会を閉じ、予定通りの選挙日程で勝利する「はず」だった。

しかし、調子に乗った菅首相の「消費税10%」発言で、国民は一気にしらけた。必死に弁明するも後の祭りで、要は子ども手当などのバラマキ支出を、全国民への増税で穴埋めするマッチポンプ。しまいには「ギリシャ危機」を引き合いに出すなど、自他共に認める(?)経済オンチぶりを露呈してしまった。

そして、言質を取られた報道には「口をつぐむ」、支持率の下降も「報道のせい」。野党時代は“報道”を目一杯利用して政権交代を果たしたのに、いざ政権与党となると批判を許さず、言論統制まがいのことをする。

さらに、社会主義を源流とする民主党が虎視眈々と法案提出を狙っている「天下の3悪法」は、国民の反発を避けてマニフェストに掲載しないという「小ずるさ」を早くも身につけた。

       ◇

この程度の「ケツの穴」で、果たして日本の舵取りができるのだろうか。
10ヶ月前の国民の期待が高かった分、その反動の振れ幅も大きい。
今回の民主党大敗は「負けに不思議の負けなし」だったのだ。

いまや国民の政治不信は「自民党時代以上」かも知れないが、その原因となる政治家を選んできたのは国民だ。政治が悪いと文句を言う前に、私たちは自らを反省し、こう戒めるべきなのかも知れない。

「民度以上の政治家は生まれない」 とね。  (や)




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Posted by 北方ジャーナル at 22:21│Comments(1)政治経済
この記事へのコメント
痛快な論評です。

国民に対しても自身に対しても強い責任を持ち、決して他者に責任転嫁しない、真に国益と国民幸福のために身命を擲つ政治家・政党の出現が待ち望まれます。

そして、民度を上げるために、教育の再生が必要です。

すなわち、精神的主柱を立てる優れた政治と優れた国民により国は発展・繁栄し、世界平和に貢献できるのだと思います。ちょうど、幕藩体制から近代政治体制に変革したときのように。
Posted by acacia at 2010年07月13日 23:10
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