月刊誌「北方ジャーナル」公式ブログ

記者会見場は広すぎたらしい（6日午後0時22分、札幌市白石区の札幌コンベンションセンター）

　APECという催しが札幌を通り過ぎて行こうとしている6日午前、またしても編集長（く）とライター（ん）の寝不足コンビは会場の札幌コンベンションセンターにのこのこ出掛け、会合を終えた各国閣僚の記者会見を覗いてみた。参考までに、ユニット名「寝不足コンビ」の由来は、両者とも自宅で夜更かしする癖をもつことによる。夜更かしの原因はともに飲酒。愛飲するのは、編集長（く）がニッカ「モルトクラブ」、ライター（ん）が「ブラックニッカクリアブレンド」。ひと壜1,000円以上のお酒を飲んではいけないのが、本誌編集部の永遠の社訓となっている。

　記者会見は、当初の開始予定時刻よりも30分早い午前11時45分スタート。腫れぼったい眼で「なんで早まったの？」と訊く編集長（く）に、国家公務員Ⅰ種一発合格・外資系商社勤務のカミさんとふたり合わせて年収2000万円の（推定）若きエリート官僚くん曰く、「ああ、（会議で）話すことなかったんじゃないスか」―。がーん。

　目視で勘定したところ、会見場に誂えられた記者席は合計126席。開始10分前の時点で、着席23人。会見開始までに何人かは増えたが、岡田さん直嶋さん始め壇上に並ぶ大臣の皆さんの人数と、質疑に臨む記者さんの人数がほとんど変わらない。がーん。実を言うと本誌は「開始1時間前にメディアワーキングスペースに集合」というルールを無視してスタート直前に会場へ直行、プール取材（よくわからんが代表取材みたいなもんらしい）の記者証を持ってなかったのでスンナリとは入場できなかったのだが、あまりにメディア関係者が少なかったせいか、先の国家Ⅰ種くんが「ほんとは駄目なんスけど」かなんか言いながら即興のはからいで中に入れてくだすったのであった。


開催中、毎日“募集”してました

　会場での質疑応答は計4回。日本人記者としてはNHKと北海道新聞のお2人が指名されました。というか、ほかには誰も手を挙げてませんでした。道新の記者さんは会合の内容には触れず「運営や施設の面で印象に残ったことは」との問いを。岡田さん直嶋さんがおもに「喰いもんがうまい」（大意）とかの答えを返していたが、詳しくは新聞・テレビなどでどうぞ。「ペン記者」のカードを貰えなかった本誌はがらーんとした会見場を撮ってただけですが、もし記者席に座れたとしてもおよそ会合とは関係ない質問をしていたでしょうな。「岡田さん、外相会見は今後もオープン維持ですか」―。


熱心に記者席を撮ってる人がいました

　さて、無事終わった、というかこれを書いてる時点ではまだ全部のスケジュールは消化されてないけど、まあほとんど終わったAPEC札幌、これはつまり何の集まりだったのか。えー、要はいろんな国の大臣たちが集合写真を撮ったり木を植えたりごはんを食べたりして過ごす間、その予定を円滑に進めるという名目で行政職員や警察官の皆さんが初夏の北海道出張でリフレッシュし、どこで何が行われているのかにまったく関心のない市民が過剰な交通規制をマラソン大会由来じゃないかと勘違いする、という催しです。閣僚会見終了直後、ワーキングスペースの棟ではさっそく外務省のおじさんがお友達に電話をかけ、「このあと打ち上げでさあ、打ち上げっていうか、まあ、ちょっとどっかで」―。

「っていうか」も何もない、それ、「打ち上げ」です。お疲れの皆さん、ひと壜いくらぐらいのお飲み物を召し上がるのでしょうね、役所の経…おっと、自腹で。　　（ん）