月刊誌「北方ジャーナル」公式ブログ

　シドニー五輪女子マラソンの金メダリストで、Ｑちゃんの愛称で知られる高橋尚子さん（37）が、伊達市大滝区にある「のぐち北湯沢ファーム」でブロッコリーの種まきに汗を流した。

　アスリートが野菜の種まき？ と驚くなかれ。「マラソン選手の日常は『走る、寝る、食べる』の３つが軸。食べることは仕事のようなものでした」と語るＱちゃんの食材へのこだわりは並大抵ではない。

「高級なものというのではなく、身体が求めるもの。安心・安全で、おいしい食べ物が一番です」と語るＱちゃん。彼女に野菜づくりのきっかけを作ったのは、野口観光グループが昨年に設立した農業生産法人「のぐち北湯沢ファーム」だ。

　詳しくは北方ジャーナル６月号（５月15日発売）を見ていただきたいが、Ｑちゃんは約50ヘクタールにも及ぶ農場の一部、約１ヘクタールに「Ｑちゃんファーム」を立ち上げ、今春から野菜づくりに挑戦中。今年は皮まで生で食べられるカボチャの一種として人気急上昇中のコリンキーをはじめ、７品種の野菜を作付けする。

「種まきしたことある人は？」と最初は元気なＱちゃん

　５月11日の農作業はその一環。農業実習として参加したカナダからの留学生を含む地元の大滝中学校（全校生徒数26名）の２年生らと共に、手作業でブロッコリーの種まきを行なった。



　中学生と談笑しながらも、ビニールハウス内を縦横無尽に移動しながら農作業に精を出していたＱちゃんは約２時間に及ぶ作業の後、報道陣の取材に対して「草むしりが一番大変だと教わっていたんですけどねぇ」と少々お疲れの表情。しかし、「食べ物は命に直結するものですから、関わる以上は金メダルの野菜を目指します！」と頼もしい発言も聞かれた。（ひ）