2009年12月01日
仕事、生活、住居… 道労働局が一日相談窓口開設
総合的な生活支援の取り組みに、多くの利用者が足を運んだ(11月30日午前、札幌市中央区のキャリアアップハローワーク)
北海道労働局は11月30日、職探しなどに努める人たちの包括的な支援を目指した相談事業「ワンストップ・サービス・デイ」を開催、就労や住居などの問題、また生活全般にかかわる相談に一カ所で対応する窓口を設けた。同日午前9時から午後5時まで、一日限定の試行的な開設で、会場のキャリアアップハローワーク(札幌市中央区北4西5)には103人の市民らが足を運んだ。
政府の緊急雇用対策本部(本部長・鳩山由紀夫首相)の施策で、道では道労働局とハローワークが主催。厳しい雇用情勢が続く中、同局の取り組みに道や札幌圏の4自治体、札幌弁護士会などが協力し、就労相談に留まらない総合的な相談事業に取り組んだ。職業カウンセリングや職場でのトラブルに関する相談をハローワークが受けたほか、札幌市などが公営住宅の利用情報や生活保護、生活支援金などの相談に、また保健所が精神福祉相談に対応し、札弁の弁護士らが多重債務などの相談に応じた。仕事探しにまつわる生活不安をできるだけ解消して貰う目的での取り組みに、多くの利用者が各窓口に率直な悩みを寄せる姿が見られた
市内で約1年間に亘って就職先を探し続けていた元調理師の男性(62)は、会場を訪れることで生活保護受給の選択肢を知ることができた。1年前に脳内出血で倒れて以来、長時間の立ち仕事や細かい手作業などが困難になっていたが、ハローワークなどでは障害者向けの窓口を紹介して貰うことができなかったという。妻(59)と長男(22)との3人暮らしで、長男は重度の障害があるため就職が難しく、妻のパート収入は月に13万円ほど。パート先は自転車で30分間ほどの距離にあり、「今はまだいいけど、雪が積もってから歩いて通勤させるのが心配」。この日の相談では「すぐに区の保護課を紹介して貰えた」といい、翌1日にも最寄りの区役所に足を運ぶ予定。「これでなんとか年を越すことができそう」と、晴れやかな表情で相談会場をあとにしていた。
この日は全国77カ所のハローワークを2399人が訪問、道では103人の利用があった(男性88、女性15)。各窓口の延べ利用者数は158人で、仕事に関する相談と生活に関する相談がともに63件と最多、次いで多重債務に関する相談が13件、住居に関する相談が10件、心の悩み相談が9件、それぞれの窓口に寄せられた。結果を受け、緊急雇用対策本部推進チーム内の「貧困・困窮者支援チーム」は、近く会合を開いて今後の動きを検討する。
(ん)
市内で約1年間に亘って就職先を探し続けていた元調理師の男性(62)は、会場を訪れることで生活保護受給の選択肢を知ることができた。1年前に脳内出血で倒れて以来、長時間の立ち仕事や細かい手作業などが困難になっていたが、ハローワークなどでは障害者向けの窓口を紹介して貰うことができなかったという。妻(59)と長男(22)との3人暮らしで、長男は重度の障害があるため就職が難しく、妻のパート収入は月に13万円ほど。パート先は自転車で30分間ほどの距離にあり、「今はまだいいけど、雪が積もってから歩いて通勤させるのが心配」。この日の相談では「すぐに区の保護課を紹介して貰えた」といい、翌1日にも最寄りの区役所に足を運ぶ予定。「これでなんとか年を越すことができそう」と、晴れやかな表情で相談会場をあとにしていた。
この日は全国77カ所のハローワークを2399人が訪問、道では103人の利用があった(男性88、女性15)。各窓口の延べ利用者数は158人で、仕事に関する相談と生活に関する相談がともに63件と最多、次いで多重債務に関する相談が13件、住居に関する相談が10件、心の悩み相談が9件、それぞれの窓口に寄せられた。結果を受け、緊急雇用対策本部推進チーム内の「貧困・困窮者支援チーム」は、近く会合を開いて今後の動きを検討する。
(ん)
Posted by 北方ジャーナル at 11:18│Comments(1)
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