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2009年10月16日

映画「僕らのワンダフルデイズ」 試写でウルウル

映画「僕らのワンダフルデイズ」 試写でウルウル

 53歳サラリーマン、余命半年──、彼が気づいた本当に大切なもの。
 家族と仲間たちの、最高に笑って泣ける感動エンターテイメント映画「僕らのワンダフルデイズ」のプレス向け試写(主催:株式会社マスト) を鑑賞した。

 ある平凡なサラリーマンが胆石の手術を終えた入院先で偶然、「末期の胆のうガン。もって半年」という主治医の話を立ち聞きしてしまったことをきっかけに、高校時代の仲間を誘ってバンドを再結成。仕事と家庭、それぞれの事情を抱えた50代のオトコたちが、時にぶつかり合いながらも熱い心を取り戻していく「青春映画」だ。

 リアルな50代を演じるのは竹中直人、宅麻伸、斉藤暁、稲垣潤一、段田安則という実力派。劇中バンド「シーラカンズ」が、奥田民生(音楽アドバイザー)の書き下ろした「僕らの旅」を演奏するというコラボレーションも見ものだ。

 楽器は初めてという宅麻と段田は半年以上の猛練習をしたようだが、さすがに高度なテクニックを身につけられる期間ではない。そのためか、演奏するのは比較的シンプルな、しかし耳に心地よいナンバーとなっている。ただし、ドラムだけは付け焼き刃がバレやすい楽器のため、役者ではない稲垣潤一がキャスティングされたのだろうか…。

 かくいう筆者も幼い頃から弦・管・鍵盤と様々な楽器に触れており、しかし現在は遠ざかっているという点でも「シーラカンズ」と同様で、彼らへの感情移入もひとしおだった。また、断片的ではあるが、実在する「オヤジバンド」数組の演奏も登場し、年季の入ったテクニックを垣間見ることもできる。

 忘れかけた「熱中時代」を取り戻すべく繰り広げられる泣き笑いは、楽器経験や老若男女を問わず心に響き、支持を集めることだろう。

 映画は11月7日(土)より、ユナイテッド・シネマ札幌などで公開される。

※余談だが、札幌にはヤマハ直営の「ミューズクラブ札幌」という“オヤジ専門”のバンドサークルがあったのだが、今年3月で閉鎖されてしまった。音楽を愛するオヤジたちの活躍の場がひとつ減るというのは残念な話だ。(や)



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