月刊誌「北方ジャーナル」公式ブログ

　「第50回全国製麺業者北海道大会――めん2009 in ほっかいどう」（主催・全国製麺協同組合連合会、北海道製麺協同組合）が9月10日、札幌パークホテルで開催された。
　
　同連合会は全国の製麺業者でつくるもので、全体集会や表彰、小菅正夫旭山動物園名誉園長による講演など、様々な関連行事が行なわれた。今回の大会メインテーマは「ロマンの大地　北海道から全国へ！Yes,We Can　限りない可能性を求めて、一歩ずつ踏み出そう！」ということで、変革の時代に新たな挑戦を目指す業界の意気込みが感じられた。

　この日は公募した55人の市民に、道内メーカーの道産小麦を使用した麺製品を試食してもらうイベントが行なわれた。道内日刊紙と関連の主婦向け折り込みタブロイド紙などに募集記事を出したところ、700人を超える応募があったという。
　
　挨拶に立った松平孝司道製麺協同組合理事（写真）は「道内では約30年前に『チホクうどん』というブランドを立ち上げたが、当初は品質も満足出来るものではなかった。しかし現在では道産小麦の品種も増え、ラーメン、素麺、パスタに至るまで出来るようになった。皆様に食べていただいて、ぜひ辛口のご意見をいただき、今後の商品開発に役立てたい」と語った。


　
　今回の試食では、道内メーカーから6種類の新製品が登場した。
　
・さがみ屋製麺（札幌市白石区）
　斜里醤油ラーメン
・藤原製麺（旭川市）
　歯舞昆布そうめん
・富士松製麺（札幌市北区）
　純雪うどん
・西山製麺（札幌市白石区）
　ラーメンサラダ
・佐々木製麺所（富良野市）
　ふらのスウプカレーラーメン
・国岡製麺所（札幌市東区）
　生パスタ
　
　参加者は緊張した面持ちで試食していたが、「この製品のパッケージを見たい」「冷たい麺は味がつきにくいが、昆布を練り込んでいることでうまみを感じられる」といった意見が寄せられていた。
　
　また会場では、製粉、かんすい、製麺機やスープメーカーをはじめ、食品リサイクルや食品除菌システムなどの様々な業者がブースを置き、新たなビジネスチャンスに向けた取り組みが紹介されていた。　（て）