さぽろぐ

  新聞・ニュース  |  札幌市北区

新規登録ログインヘルプ


月刊誌「北方ジャーナル」公式ブログ › 政治経済 › 連合高木会長、札幌で松山千春とタウンミーティング

2009年07月10日

連合高木会長、札幌で松山千春とタウンミーティング



 7月9日、札幌市内のホテルで連合(日本労働組合総連合)の高木剛会長を囲む「全国縦断タウンミーティング」が行なわれ、会場には約500人が集まった。
 
 これは総選挙での民主党の勝利に向け、高木会長が全国9カ所で開催するもので、札幌のテーマは「人・くらし・ふる里(地域社会)。前半は高木会長による講演があり、続いて高木会長と歌手の松山千春氏、そして「フリージャーナリスト」の中村美彦氏による鼎談「人が人らしく暮らせる地域社会(ふる里)づくりに向けて」が行なわれた。

 はじめに挨拶に立った連合北海道の高柳薫会長は、「先般、民主党が大通で集会などを開いたので、同じような集会をやるのはちょっと能がない、とこの集会を企画した。この時期、身内だけで勝手に盛り上がってもしょうがないので、趣向を変えて対象範囲を広げた。
 なぜ連合会長の相手が松山千春さんなのか。昨年11月に連合本部と新党大地、そして民主党本部と新党大地が選挙協定を結んだ際の意見交換の席に松山さんが同席しており、高木会長の方から松山さんに対談の申し入れがあり、松山さんに快諾いただいていた。民主党は比例区での大地の議席増に協力し、大地は小選挙区の民主候補の当選に全力を上げるという協定をしたので、我々としては、民主党が約束したことについて、しっかり協力していきたいということで進めている」と説明した。

 高木会長講演(一部)
 
「経済を安定させるには、個人消費で経済を支えるのが最もよい形だが、日本はいつの間にか輸出が経済の柱になってしまっており、海外のダメージをまともに受けてしまっている。こうした構造になったのは1990年代後半以降、いわゆるバブル経済が弾けたという時期からその傾向が強くなった。特に小泉さんの時代、アンパンマンみたいに丸い顔をした竹中平蔵さんという方が『新自由主義経済学』という考え方、要は世の中にはいろんなルールがあるが、基本的にルールはなくした方がいい、あるいは社会保障などというものはほどほどでいいんだ、社会保障を厚くすると、医療にコストがかかりすぎる。それから労働組合なんて余計なものだと。労働組合がやれ賃金上げろ、労働時間を短くしろと言うと、それは企業のコストになるから、労働組合というものはあまり感じのいい、そういう集まりじゃないね、と。
 それから、政府は小さければいいと。日本の政府は先進国の中でも、非常に小さな政府です。にもかかわらず、さらに小さくしろと。政府が大きいと、色々お金も使うと。人間がおればカネ使うから、人も減らせと。どちらかと言うと、企業に利益の多い政策を続けた。

 一方で、国民生活についてはあまり気を遣わない。いま日本で、6500万人の人が何らかの仕事をされております。そのうち約5500万人は、どこかに勤めて、そこで働いて給料を得て、生活をしている。いわゆる、給与生活者というんでしょうか。この80数パーセントの人々の比率が、非常に高い国でございます。その中で、小泉さん竹中さんの5年5カ月の間に、家計に入るお金が、毎年約9兆円、抜かれて行きました。
 
 税制でも、例えば1999年、当時の小渕内閣の時に減税がありました。その減税は、所得税では、お金のある人たちの最高税率を下げました。企業から払う利益の法人税も下げました。普通の庶民からは、定率減税というのをやってくれましたが、小泉さん竹中さんは、この定率減税だけはぎ取りました。毎年、厚生年金保険料も上がってきております。
 
 一年間に全部の労働者が受け取る総賃金は、給料、ボーナス、あるいは時間外労働含めて、一番高い時に約300兆円ありましたが、今は大体270兆円ぐらいです。今はまたここへ来て不景気で、今年も春、賃金の交渉やりましたが、この経済情勢ですから、なかなか交渉が難しかった。そういう中で、夏のボーナス、中小企業の方はまだ交渉中の方も多いと思いますが、全国で約3兆円ぐらい減ります。この間定額給付金いうて1万2千円、(税金から)戻してくれる話がありましたが、あれを全部使っても2兆円です。その1.5倍ぐらい夏のボーナスで減る。あるいは冬のボーナスはもっと減ると言われている。最近は企業も調子が悪し、仕事が少ないもんだから、残業、時間外労働で受け取る部分も、だいぶ減っております。恐らく今年1年で10兆円ぐらい、家計に入るお金が減るでしょう。
 
 ですから多くの家庭は、個人で色々、あれも欲しいんだけど、例えばこんな所に子どもを連れていきたいんだけども、とかお金を使いたい衝動に沢山かられるわけですが、みんなそれを我慢してる。そういう状況でございます。
 
 本来、経済というのは言葉のとおり、『経世済民』と言う。経済というのは誰のためにあるのか、といえば、国民のためにあるのだ、ということなんですが、ところが『経世済公』と言いますか、『経世済企』と言いますか。経済は企業のためにあるんだ、みたいな。それも特定の大企業だけに恩恵がおよぶ政策ばかりで、中小企業の人たちは本当に今、ヒーヒー言っておられる。
 
 そういう経済の状況が、日本の社会にいろんな影響を与えております。ここ3、4年、新聞紙上に『貧困』という言葉が沢山出てくるようになりました。生活保護を受けなきゃならない人たちが、急激に増えてきております。いま150万人を超える方々が生活保護を受けておられます。で、家計が苦しくなって、ちょっとみんなで我慢するか、というレベルならまだいいんですが、もういよいよそれで家計のやりくりができないと、どこに影響が出てくるかと言うと、ご両親それぞれが自分の消費を抑えるだけでなく、子どもさんの教育にいろんな影響が出てくる。例えば高等学校、特に私立高校に行ってる家庭では、月謝が持ってけない。まあそういうことで、子どもさんたちは高校続けたいんだけども、高校を中退される。あるいは小中学生でも、学校に教材費だとか、給食代だとか、修学旅行の費用だとかは別途納めなきゃなりませんから、そういうお金が払えない。
 
 日本は世界の先進国の中で、1、2を争うほど教育費の家計負担の高い国です。そういう意味で、世界で1番だとか2番と言われてきた経済大国の日本で、何でそんなに家計負担が高いんだという問題も今クローズアップされてきております。
 
 もちろんその中には、失業されたり、雇用保険の期間が切れて、けれども仕事が見つからないといった人たちも沢山おられるわけでございます。そういう中で経済の状況が、特に雇用問題にも影響し、失業率はいま5.2%。有効求人倍率は全国平均4.4%でございます。そういうことで、仕事は欲しいんだけども、なかなか仕事が見つからない。
 
 それから失業率が5%近くなりますと、急激に刑事犯罪件数が増えます。窃盗だとか強盗だとか言われるものが増えまして、それが失業率5%を超える所から急に増えます。まあ家庭や、お家もないというのが背景にあるのかも知れません。暮らしに困っても人の物盗っていいというものではありませんが、そういう犯罪に走る例が増えてきます。
 
 それから自殺が毎年3万人を超えているというのもご存じだと思いますが、自殺の原因の中で、家計の困窮が故の自殺という、そういう自殺形態の人が、比率が高まってくる。
 
 こういう問題を、社会全体の課題として解決するために、まず第一に政治がその役割を果たさなければいかん。ところが今の政権、まあ私どもは民主党等の応援団でありますから、どうしても自民党の政治には点数が辛いんですが、まあたとえその辺を割り引いてみましても、いまの日本の政治は、国民生活の不安を解消する、あるいは家計を中心に政治を考えるという発想に非常に乏しい。
 
 で最近、『景気を回復させるんだ』って麻生さん、もう4回予算通しました。いろんなことやられたけれども、それじゃ本当に景気回復に効いてきておるんか。あんだけお金使えば、少しは景気に効いているとは思いますが、特にこの間通りました補正予算、15兆円使ったという。あの補正予算で、じゃあ国民生活や家計に関わる部分って、どれだけあったんですか。
 
 確かに古い自動車買い換える時には、13年以上乗らんと駄目だそうですよ。その時には、環境対応車に変えてくれたら、少し応援をするとかいうようなものが入っております。けれどこれは、ごく一部の人たちに対する支援だ。最近、エコポイントとかいって、電気製品を買わせようとしている。しかし必要性もないのに、そのことだけで電気製品新たに買いに行くかって言ったら、そういうわけにも行きません。まあそんな部分も含めまして、非常に限定的だ。
 
 家を建てたら減税してやる。お金持ちが自分の息子さんたちに、贈与税を先払いしてやったら、そういう人たちが家を建てる分には、減税してやる。普通の人で、ご両親から『お前の家建ててやるから』って贈与をもらえる家系というのは、100件に何件ありますか。これで『減税した』って言うんですね。そういう意味じゃあ、麻生さんもお金持ちの家に生まれた…。そういえば鳩山さんもそうか(笑)。まあともかく、ちっとも家計には効かない。そういうことですから、個人消費というのはなかなか盛り上がらない」
 


(松山千春発言集は次回)


同じカテゴリー(政治経済)の記事画像
函館新聞20周年を祝い450人が参集
地域の電力地産地消を牽引する「紋別バイオマス発電所」が竣工 
エコミック 創業20年の節目に札証年間功労賞受賞
モノ消費からコト消費へ。千歳タウンプラザが12月23日に一新
北海道経営未来塾が「修学旅行」 菅官房長官など主要閣僚とも懇談
「観光で大胆施策を」 ニセコで溝畑宏・大阪観光局理事長が講演
同じカテゴリー(政治経済)の記事
 函館新聞20周年を祝い450人が参集 (2017-04-12 16:37)
 地域の電力地産地消を牽引する「紋別バイオマス発電所」が竣工  (2017-04-12 10:37)
 エコミック 創業20年の節目に札証年間功労賞受賞 (2017-01-26 17:27)
 モノ消費からコト消費へ。千歳タウンプラザが12月23日に一新 (2016-12-21 13:27)
 北海道経営未来塾が「修学旅行」 菅官房長官など主要閣僚とも懇談 (2016-11-28 10:21)
 「観光で大胆施策を」 ニセコで溝畑宏・大阪観光局理事長が講演 (2016-11-09 14:54)

Posted by 北方ジャーナル at 00:20│Comments(0)政治経済
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
連合高木会長、札幌で松山千春とタウンミーティング
    コメント(0)