2009年04月25日
滝川の山崎石材「お墓講座&落語」イベント
滝川市中心部にある石造りの蔵「太郎吉蔵(たろきちぐら)で4月25日、全優石(一般社団法人 全国優良石材店の会)会長によるお墓講座とアマチュア落語、というユニークなイベントが行なわれた。
講演する吉田会長
このイベントを企画したのは、同市内で創業118年の歴史を持つ老舗石材店「山崎石材」。明石家さんまやタモリのテレビ番組に出演経験のある「お墓博士」、吉田剛氏(全優石会長)による講演「お墓は人生の旅」では、モーツァルトやマリリンモンローなど、世界中にある有名人のお墓の写真が紹介された。
現代日本では家制度の崩壊などに伴い、従来の宗派や形式にとらわれない自由なデザインのお墓が増えている。座右の銘やメッセージを彫ったものをはじめ、バイクやスポーツカー、ギターなど、生前の故人の趣味をあらわしたもの、さらには一斗樽型の墓石にお銚子を並べたデザインや、煙草のパッケージそっくりのもの(ちなみに左袖には「MILD HEAVEN」と彫られていた)が披露され、参加者たちは興味深そうにスクリーンを見つめていた。
1970年代まではほぼ国産で賄われていた墓石も、現在では約9割が中国製という。中には粗悪品を販売する業者に騙されるケースも増えており、吉田会長は「お墓は受け継がれていく100年の買い物。山崎さんのように信頼のおける老舗なら間違いない。ぜひ全優石メンバーのお店に相談を」と呼びかけていた。
そして後半は、アマチュア落語家二人による「ビギンズ二人会落語」。某大学落研の初代会長「盗家小はん(とうやこはん)」と二代目会長「津軽家怪鏡(つがるやかいきょう)」が登場した。二人は道内の学生落語創成期であった20数年前、札幌駅や大通三越前などでゲリラ的に落語を披露していたそうで、もしかするとご記憶の方があるかも知れない。
はじめは山崎石材の統括部長である津軽家(高橋辰蔵)さんによる「牛ほめ」。30年ぶりだなあ、と高座前に語っていた津軽家さんだが、小遣い欲しさに新築の家へ訪ねていく与太郎を演じつつ、時折苦しげに座布団の脇に隠したカンニングペーパーに目をやる。観客はその様子に大爆笑し、「頑張れー!」といった声援が飛び出していた。
続いて登場した盗家さんは、落ち着きのある低音で講談調の「慶安太平記」を熱演した。逃亡中の二人が宿場町で足止めされ、爆破計画を練るという物語はまるでハメットの小説のよう。落語の楽しみ方がさらに広がった印象だ。
最後に挨拶に立った、同社の山崎修専務(アートデザインプロデューサー)は「私は『北海道滝川発 ビギンズ倶楽部』というサイトを運営しており、人生を楽しみ、謳歌しているみなさんを取材している。今後も滝川でこのようなつながりを広げていきたい」と語っていた。
滝川では若い世代を中心に、マチの活性化に取り組む動きが出てきているという。最近では商圏が国道沿いに集まるようになり、中心市街地の落ち込みが激しいようだが、山崎石材のような草の根の取り組みが地域の人々をつなげ、元気にしていくのではないだろうか。 (て)
09年ニューモデルの墓石を紹介する山崎石材社員たち
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Posted by 北方ジャーナル at 21:16│Comments(0)
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