月刊誌「北方ジャーナル」公式ブログ

「『月刊ジャーナル』を出している『ジャーナル出版社』というところから身に覚えのない請求書が送られてきたんですが、これ北方さんとは関係ありませんよね」

　最近、こう編集部に電話をかけてきたのは本誌が長年おつきあいを頂戴している某クライアントの担当者氏。

　この報告を受けた私には「またか」という思いが去来した。実はこの「ジャーナル出版社」は過去にも「請求書サギ」が疑われる行為で問題になったことがあったからだ。手口はこうだ。例えば本誌の企画特集に登場した広告クライアントに「◎◎◎◎◎特集広告料」などと但し書きを付けた請求書を勝手に送りつけ、記載した銀行口座に振り込みを促すのである。請求金額はおおむね2万円前後と、そう高額ではないのが特徴で、今回、発覚した「架空請求」も2万円だった。

　受け取ったクライアントにしてみれば本誌に決済した直後であり、なおかつ「ジャーナル」という社名が本誌に似ていることもあって紛らわしい印象を受ける。数年前、同じ問題が持ち上がった時などは、勘違いしたクライアントが「何で二重に請求してくるんですか」と本誌に抗議してきた場合もあり、中には手違いで指定口座に振り込んでしまったケースも散見された。

　さらに深刻だったのは、本誌が編集上の目的でリスト形式で掲載した企業にも軒並み請求書が送られた時だ。この際には「決済もしていないのにどういうことですか！」「オタクはそういう会社ですか！」などと謂れのない誹謗中傷を何社からか受けたものだ。本誌にしてみれば、まさにたまったものではない。

　担当者に事情を説明し当の請求書を確認してもらうと、媒体名や社名、電話番号や住所が異なっていて誤解が解けるケースが多いのだが、中にはこちらの説明に聞く耳を持たず絶縁状態になってしまった関係先もあった。

　いずれにせよ、このような行為は本誌のクライアントや関係者に迷惑をかけるばかりではなく、誤解を与えることで本誌の名誉をも毀損しかねない“とんでもない迷惑行為”である。仮に「ジャーナル出版社」側が「少額だし、勘違いして振り込んでもらえれば儲けモノ」などと考えているとすれば、情けない限りと言うほかない。

　数年前に発覚した際には、本誌として厳重に抗議すべく当の「ジャーナル出版社」に取材をかけた。代表者は「ミカミ」を名乗る人物だとされたが、元より会社や媒体として実体があるわけではなく首謀者を特定するには至らなかった。今回も請求書に記載されている同社の連絡先に複数回にわたって電話を入れてみたが、応答することは一切なかった。

　被害の広がりを防ぐ意味からも、今回、関係先に届いた請求書に記載されていた同社の関連データを以下に記載しておく。同社のやっていることは「振り込め詐欺」にも等しい。関係者に於かれては、類似の手口に十分にご注意願いたい。

　言い忘れた。「月刊ジャーナル」という媒体を実際にご覧になったことがあるという方は、是非本誌編集部までご連絡を！

（編集長　工藤年泰）

※請求書記載データは以下の通り。

当社とは一切無関係です！

月刊ジャーナル
ジャーナル出版社
札幌市北区北27条西9丁目
電話783-5026