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　サッポロ飲料（東京都・鈴木英世社長）は12日、サッポロビール博物館を会場に「リボンシトロン100周年新商品発表会」を開催した。

「リボンシトロン」は明治42年、大日本麦酒がビール会社初の飲料事業に乗り出した際に、その第１号商品の「シトロン」として発売された。今回の発表会は、この炭酸飲料のロングセラー商品が100周年を迎えたのを機に、3月16日からリボンブランド5商品が全面リニューアルされることを、同社創業の地である北海道でアナウンスするもの。また、ブランドのシンボルとして52年に亘り親しまれてきた「リボンちゃん」も刷新されることを受けて、鈴木社長とリボンちゃんの着ぐるみとのフォトセッションも行なわれた。

　リボンブランドは「リボンシトロン」以下、「リボンナポリン」「リボン 純水あっさりグレープフルーツ」「リボン 純水すっきりりんご」「リボン 純水きりっとオレンジ」の5商品で構成される。「リボンシトロン」は道民には馴染みの深い商品で、リボンちゃんの知名度も全国で高いが、サイダー市場でのシェアは低迷しているのが現状。同商品に先駆けること約25年前に発売された「三ツ矢サイダー」とは、かつての一時期ライバル関係にあったが、今は大きく水をあけられており、100周年をきっかけにブランド強化が必須となっていた。

　挨拶のなかで「今あるブランドをしっかり売ることが何よりも大事」と語った鈴木社長は、100周年のブランド価値と、半世紀におよぶリボンちゃんに対する北海道での高い認知度を活かして、「北海道を起点に、全国でのブランド力強化を目指したい」と語り、09年の販売目標として「リボンシトロン」は対07年比164％、リボンブランド全体では対前年比106％を掲げた。

　同社が最重点エリアと位置づける北海道では、テレビＣＭのほか市電や市バスのラッピング広告など道内独自の取り組みを通じて、「元気で親しみのある企業」をアピールしていく考えだという。



　また同社は明日3月13日(金)から4月5日(日)までの期間、サッポロビール博物館で「シトロン発売100周年記念展」を開催する。これは同社の秘蔵コレクションのなかから、懐かしいポスターや缶・瓶などのパッケージを年代別に展示するもの。思わず足を止めてしまう芸術性の高いポスターから、懐かしのアイドルものまで展示物は多彩。入館無料なので、ぜひ足を運んでほしい。（ひ）