2009年02月01日
写真ライブラリー廃止説明会は4日(水)開催
札幌市写真ライブラリーという施設をご存知だろうか。
また、その施設が廃止されることをご存知だろうか。
札幌市は開拓時代から現代に至るまで、その歴史や風俗を写真という記録で残してきた。何にもない原野の状態から、ビルが建ち並ぶ現在まで、その経過が写真に収められている都市は全国を見渡してみても札幌ぐらいなものである。
札幌市写真ライブラリーは、先人が苦労して遺したであろう歴史・記録写真を市民共有の財産として後世に伝えていくために収集・整理・保存する写真専門の公共施設だ。また、館内にあるギャラリーは、市内でも設備の整った環境でこれまで数多くの作品展が開催されている。利用料もおそらく市内では最も安く、作品展を開催する際に多くは持ち出しになってしまう愛好家や学生たちの発表の場として活用されてきた。その利用率は年間97~98%、ほぼ100%である。
そんな施設が廃止される。しかも、利用者への説明もなく廃止がほぼ決まっている。大半の利用者は写真ライブラリーの廃止を『広報さっぽろ2009年1月号』で知った。広報にはこう書いてあった。
●写真ライブラリーの貸館受け付けの中止●
現在施設の廃止を検討しているため、22年1月19日(火)以降分の予約受け付けを中止します。
これを見てか、今年に入ってから市に対して利用者団体から苦情・意見が約15件寄せられた。そして、今更ながら利用者への説明会が開かれる。ちなみに2月12日から開かれる平成21年第1回定例会で、『写真ライブラリー条例を廃止する条例(案)』は提出される見込みである。廃止の条例案が提出される8日前に利用者への説明会が開かれるのである。廃止ありきの説明会にどれほどの意味があるのかは不明だが、興味のある方はぜひ参加を。
「札幌市写真ライブラリー廃止説明会」の概要は以下の通り。
「札幌市写真ライブラリー廃止説明会」
日時 平成21年2月4日(水)19時開始(18時30分開場・概ね2時間程度)
場所 札幌市民ホール2階 第1会議室(中央区北1条西1丁目)
Posted by 北方ジャーナル at 21:41│Comments(0)
│ニュース
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。