月刊誌「北方ジャーナル」公式ブログ

　娘が通っている学童保育所では、コマ・けん玉といった昔遊びを保育に取り入れている。子どもたちも相当ハマっていて、娘も1月13日に札幌市スポーツ交流施設「つどーむ」で開催される「コマ・けん玉検定会」に向けて、家でこっそり特訓をしている。

　筆者が子どもの時分の遊びといえば、夏は野球で冬はミニスキー、小学校内では「ゾンビ」と呼ばれたネズミ講的鬼ごっこと相場が決まっていて、そうした昔遊びに興じたことはなかった。今さらながら娘と一緒に遊び始めた次第だが、これが結構奥が深くて難しい。学童保育で子どもたちに様々な技を教えてもらっても会得できず、実に口惜しい今日この頃なのである。

　そんなこんなの味の素で、自宅での練習用に「マイ独楽」を購入した。側面に鉄のコーティングが施してある本格仕様のもので、回転力に優れた逸品であるが、学童保育での慣習に従ってコマに絵付けしろと娘が言う。そこで、家族が寝静まった深夜に泥酔しながらマジックで絵を書いたのだが、その際にモチーフとしたのが、アルバート・アイラーの「グリニッチ・ヴィレッジのアルバート・アイラー」とザ・ゾンビーズの「オデッセイ＆オラクル」のジャケットだ。要はサイケっぽく、カッコいいデザインを目指したのである。

　その出来上がりというのがトップの写真。サイケな感じで「Jimi Hendrix」と書いたのだが、我ながら絵心のなさには嘆息するばかりだ。取り敢えず回してみると、何だか乾きかけた血液のようで実に爽やかさに欠ける。独楽でもやっぱり失敗なのである。（ひ）