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2008年11月20日

育児の迷いをコレで吹き飛ばせ!

 わたくし(は)記者には、記事を書くくせに人に自慢できるほどの読書量はないけれど、それでも出会えたことに幸せを感じる本、おおげさに言えば「人生を変えた本」というものがいくつかある。そのひとつが田下昌明さんが著した『真っ当な日本人の育て方』(新潮選書)。

 田下さんは旭川市に住む小児科医で、40年以上にわたってのべ50万人以上の子供たちと接し、その間、希薄になっていく母子の関係、いびつになっていく青少年の心、ニートと呼ばれる無気力な青年が発生してきたなどを診察室の中で実感してきたという。一方、新聞やTVのニュースでは、小学生同士の殺し合い、中学生の親殺しなど少年犯罪事件が報道されない日はほとんどない。

 戦後から60年余、なぜこれほどまでに子供たちが変わってしまったのか。そんな疑問からスタートし、戦前まではたしかに存在していた日本の育児方法を見つめ直したのが本書だ。

(は)記者は3人の子持ちである。0歳から5歳までの子供たちは育てるのにまだ金はかからないが、とにかく今は手がかかる。そして、毎日悩む。「これでいいのだろうか」と。悩みを解決するために書店に数多く並ぶ育児書を読んでみることもある。でも、どうも理屈っぽいというか血が通っていないようで薄気味悪い。悩んだ挙げ句、結局のところ自分が親に育てられたように我が子を育てるしかないと思うのだが、なかなか「時代」というあやふやなものが許さないこともある。たとえば、「子供が小さいうちは母親がずっと一緒にいてやるもんだ」と思ってはいても、仕事と子育ての両立に奮闘する女房の姿を見ていたらあまり強くも言えなかったり。

 子育てには迷いが付いて回るものなのだろうが、それにしても「これでいいのだ」と本能的に、習慣的に信じられる事柄が現代の日本にはあまりに少ないのではないかと常日頃から(は)記者は感じていた。そんな折に本書に触れたのだが、もう目からウロコが落ちまくりである。

 子育てに理由などそもそも必要ないのかもしれない。しかし、わたしはこの本を読んで、何のために子供を育て、どんなふうな子になってほしいのかがすっきり自分の中で整理でき、少なくともこれまで感じていた迷いが日々の子育てから無くなった。

 こんな本を書いた人物が道内にいるのなら、会わなくてはなるまい。そして、その口から発せられる言葉の数々を活字にしていくのも道内ローカル誌である本誌『北方ジャーナル』の大事な仕事である。ということで、早速編集長とともに田下さんにお会いして来た次第。いつも、だいたいインタビューといえば、40分からせいぜい1時間ちょっとなのだが、今回の収録時間はなんと2時間半ほど。おかげで次号は新年号らしい夢のある話が掲載できそうデス。乞うご期待。

(は)

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