2008年11月12日
空気がおいしい「CHEER HOME」
株式会社 拓建築設計事務所(札幌市・天谷一男社長)が、北大大学院の繪内正道教授と道立北方建築総合研究所との産学官連携によって開発した「自然対流式床下暖房換気システム」(特許出願中)が話題を呼んでいる。
北方圏の住環境問題を根本的に解決する同システムと「太陽光発電システム」を取り入れた住宅ブランド「CHEER HOME」(チアホーム)が道経産局の新連携事業に認定されたことは、これまで本ブログでも紹介してきた通りだ。
内外の温度差による空気の浮力を利用する「自然対流式床下暖房換気システム」では、動力を全く必要とせずに外の新鮮な空気を床下に取り込み、床下暖房器で暖められた空気を開口部を通して上昇させる。これにより家全体に暖気循環が起こって快適な室内環境を保てる点こそ、同システムを導入した住宅が“空気のおいしい家”と評される所以だ。寒冷地特有の結露やカビとも無縁で、シックハウス対策にも大きな効果を発揮する。住む人の健康に配慮した次世代の北方型住宅といえる。
同システムは基本的にオール電化システムで、暖房の熱源は電気蓄熱式床下暖房を採用する。安価な深夜電力料金を利用することによって、灯油・ガス熱源の住宅に比べて年間光熱費を50%以上削減することが可能となり、標準的な4人家族の住宅(延床面積125平方メートル)の場合、年40万円の光熱費を17万円程度にまで抑えられるという。床下暖房の熱源は将来的に低コストの機器が開発された場合、取り替えも容易とのことで、財布に優しくメンテナンス性にも優れたシステムと言えるだろう。
このほかにも、さまざまなメリットを持つ同システムと「CHEER HOME」ついて理解を深められる無料の公開講座が、道立道民活動センター「かでる2・7」で3回にわたって開催されているが、その第2回目は11月22日(土)の13:00から、6階の学習室Bで行なわれる。マイホームの新築や建て替えを考えている人には、ぜひとも「自然対流式床下暖房換気システム」の革新性を知っていただきたい。
なお、同システムについて、11月15日発売の北方ジャーナル12月号でも特集を掲載している。
■問い合わせは、拓建築設計事務所(tel 011-832-2590)まで。
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Posted by 北方ジャーナル at 16:12│Comments(0)
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