2008年10月12日
5年契約はないよね
「5年契約ってないよなぁ、5年契約って…。5年契約って聴いて、ああ5年契約なんだって…。ハタチにならないんだよ。5年契約だよ、何考えてんだろうなぁ。これで3年後には個人情報が流出するんだよ、3万件。5年契約ってないようなぁ、5年契約って…(以下、延々とループ)」
半月ぶりの休みだったので、娘とサツエキの札幌シネマフロンティアに映画「パコと魔法の絵本」(中島哲也監督)を観に行った。娘のチョイスだったので何の予備知識もなかったのだが、このスクリーンで展開される舞台劇は、出演陣のウデと編集の妙が相まって、サイケデリック・コミカルファンタジーといったらいいのかどうか、ちょうどいい表現が浮かばないが、とにかく「マカロニほうれん荘」(鴨川つばめ)辺りの面白さが分かる人なら、ドン!(太鼓判を押す音)と評価するであろうと感嘆した。
役所広司や國村隼らが土台を作って、怪優・阿部サダヲが大暴れ…という構図を用いながら、実は重要なスパイスは上川隆也と加瀬亮だったのではないか。凝ったCGも大したもんだが、それ以上にこの映画ではキャストとスタッフが立派。日本語って素晴らしいなぁと思いました。あ、小物や背景にも凝りまくっているので、これは映画館で観た方がいいでっせ。
で、冒頭の「5年契約ってないよなぁ…」に戻るのであるが、これは大丸札幌店の喫煙所にいた男性2人組(推定30歳前後)のひとりが、取り憑かれたように繰り返していた台詞である。スーツ着用で一見したところ普通のイマドキサラリーマン風、それでこれを延々とやられると結構怖い。もうひとりは宥めるように、時折肩なんぞに手を掛けながら煙草を吸ってらっしゃいました。何があったんでしょ。
自宅に着くとすっかり夜になっとりました。おでんで一杯やりながら、カミさんに映画の報告。しみしみのタマゴやハンペン、ダイコンはしみじみ美味しゅーございました。(ひ)
Posted by 北方ジャーナル at 23:17│Comments(0)
│どうでもいい話
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。