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2008年07月30日

小沢今年三度目の来道で「自民党は勉強し直せ」

小沢今年三度目の来道で「自民党は勉強し直せ」
札幌市内のホテルで会見した小沢一郎代表(写真右)と、鉢呂吉雄民主北海道代表

 民主党・小沢一郎代表が7月30日来札し、連合北海道などとの会談後、札幌市内のホテルで記者会見を行なった。
 
 鉢呂吉雄民主道代表と共にあらわれた小沢代表は、支庁制度改革について道町村会関係者と懇談したことについて明らかにし、
 
「首長さんたちは行政の改革そのものに反対するものではないが、きちんとした理念なりビジョンなり、筋道の通ったやり方を示してもらいたいと話していた。いわば小さい所を合併しちゃうというような形だけのものになってしまって、これでは当初言っていた改革とは違うじゃないかと言っていた。本当の地方分権なら、ビジョンなり理念があってのことならいいが、単に役所だけの都合で合併だけすりゃいい、と飴玉をくれてやるから合併せえ、という類の合併論なので、それについては首長さんたちの意見は正論だと私は思った」
 
 と語った。また廃止論が取りざたされている北海道開発局について小沢代表は、
 
「開発局を廃止するしないということは、分権とは関係のない話だと私は思っている。今の政府与党の改革なるものは、改革とは程遠い話であって、今のシステムはそのままにし、今の無駄遣いはそのままにして、算盤の勘定だけでこれは切っちゃうというような発想で、我々の考えるところとは全く異にするものだ。我々は霞ヶ関の省庁の統治・支配の仕組みを根本から変えようという考え方なので、現在の政府がやっていることには全く与しないし、理解が出来ない。
 我々の主張は国と基礎自治体という、最終的には二層の構造にして簡素にしよう、と連合と話している。行政経費は国と地方で150兆かかっていると言われているが、こういうものも十分節約することが可能になる。そして地元の皆さんの本当の自治が実現できるということになるので、基本的な将来のビジョンを持ってやるものでなければ全く意味がない」と語り、政権交代によって大幅な行政システムの改革を目指していることを明らかにした。
 
 また、近いとされる次期衆院選について、
 
「北海道は非常に我が党に対する支持基盤の厚い所なので、ぜひ全議席、全員当選ということを本当に、お願いしたいと思っております。また、いっしょけんめやれば可能だと思っております」
 
 と語り、一部で報道された世論調査による候補の差し替えの可能性について、世論調査は差し替えのために行なうものではなく、まだ戦える水準にない候補にハッパをかける意味でおこなうものだ、と説明し、「道内の人は自公政権に不満を持ってますから。候補者が一所懸命になってね、有権者のみなさんにちゃんとアプローチしていけばね、絶対支持してくれると私は思います」と自信を見せた。
 
 また、内閣改造が言われている中、いまだに決断が出来ない状況にある福田政権について小沢代表は、
 
 「福田さん個人の資質の問題もありますけど、今の自民党政権では、日本の様々な問題に対応できないんですから、代わった方がいいだろう。自民党はもう一度勉強し直して、野党になった方がいい」
 
 と、厳しいコメントを残していた。 (ご)



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Posted by 北方ジャーナル at 22:16│Comments(0)政治経済
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