月刊誌「北方ジャーナル」公式ブログ

　札樽道の雁来インター近くにあるラーメン店「今人」といえば、ジョン・レノンの写真が店内に飾られているオシャレなお店。店名の由来はそのままズバリ、ジョンの名曲「イマジン」のようである。

　ジョンの熱心なファンである筆者は、５年前の開店時に勇んで駆けつけて以降、しばらく足が遠のいていた。味が気に入らなかったのではなく、グルメ番組もやっている某旅行情報誌の名物おじさんが、確か「カフェ系」などと称して、女・子供もランチに使える店としてやたらと賞賛するのを偶然見てしまったからだ。

「女性客でこんなに賑わっていますよ」なんていうレポートは、果たしてラーメン店の紹介で許されるのだろうか。味と香り、そして見た目を楽しむのがラーメン。うかつに香水プンプンの女性の隣なんぞに案内されてしまうと、味も香りも分からなくなって、何のために麺をすすっているのか分からなくなってしまう。

　とはいえ、豆乳ラーメンを看板メニューとしている同店は、進取の気風に富んだ有名店のひとつに数えられる。久々に入店した筆者は通常の「しお」（730円）の大盛（110円増し）をオーダー。飛び抜けた個性は感じられないものの、相変わらず平均点の高い味で満足した。

　つい最近の７月27日まで、開店５周年の大感謝祭が行なわれていたのだが、イベント後の今こそ気軽に味わうチャンスか。でも、いかに「カフェ系」だからといって、ラーメン店でダラダラと長居するのはＮＧ。バッと入って、サッと注文し、ズルズルっと食べて、スパッと出る。ラーメンを喰うときは、こうじゃなきゃいけません。

（ひ）