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2008年07月03日

北海道開発局の廃止論で阿鼻叫喚

 当ブログで、北海道開発局と財団法人北海道河川防災研究センターが主催した「北との交流を考える/新たな北海道総合計画に関するシンポジウム」(6月18日付)を報じたが、その後、官製談合事件をめぐり「北海道河川防災研究センター」が開発局の入札に関して建設業者との仲介役を担っていた疑惑が浮上。多くの開発局OBを抱える「天下りの温床」、「不正の根源」との指摘がなされた。
 そして昨日、福田康夫首相が不祥事の続く開発局の廃止について「できるならやった方がいいというのが私の考え方だ」と言及、にわかに道州制や地方分権推進の流れが浮上した。


北海道開発局の廃止論で阿鼻叫喚 ところで、先のシンポジウムでは、演壇に立った岩井國臣氏(社団法人国土政策研究会長)が、「北海道の総合計画は開発局が推し進める」とブチ上げたものの、会場に集った仲間内にも反応は鈍く、しきりに学者の中沢新一氏を持ち上げながら、とりとめのない話を展開していたが、岩井氏は62年建設省に入省し財団法人河川環境管理財団理事長などを務め、95年に参議院議員に初当選、国土交通省大臣政務官、副大臣などを歴任した官僚である。


北海道開発局の廃止論で阿鼻叫喚 また、「交流による地域の発展を支える北海道のインフラ」について話をした佐藤馨一氏は、やはり67年に入省した建設省のOBであり、北海道開発局土木試験所、小樽開発建設部から北海道大学工学部助手、同大教授を経て今年から北海商科大学教授を務める人物だ。北海道新幹線にからむ青函トンネルの運行システムの話などはそれなりに興味を惹かれたが、札幌市総合交通対策審議会が平成13年に検討した石狩湾新港へのモノレール構想を蒸し返すなど唐突な発言があり、道の「ゲートウェイ戦略」にリンクする思考も聞かれなかった。


北海道開発局の廃止論で阿鼻叫喚 そんな二人の講演を最前列で拝聴していた鈴木英一北海道開発局長は、針の筵に座って脂汗が出る心境だったろう。開発局の時代錯誤は次号で取り上げるが、問題はむしろ、福田総理の発言を受けて、高橋はるみ知事がどのように地方分権を進めるかだろう。中央省庁にパイプのある高橋知事だから、道民の不利益になるようなことはしないはずである。(ぢ)



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Posted by 北方ジャーナル at 11:50│Comments(2)ニュース
この記事へのコメント
初コメです。

まず、開発局の廃止については、議論が始まっただけであり、
その議論の結果、廃止ではなく、「縮小して存続」という可能性が充分にあります。

さらに、民主党に政権が移った場合、
民主党と組合(全開発)のつながりもあるわけですから、
全国規模の世論の圧力がない限り、開発局廃止は難しいでしょう。

ところが、「北海道開発局」という名称は、
道外からは、「北海“道”の開発局」という誤解をされている、
つまり、国家機関という認識が無いのです。

ですから、全国的な圧力が生じにくい。
これまでも、北海道開発局に関する報道は、新聞では北海道新聞、
テレビでは北海道の地方局でしか行って来ませんでした。

このような状況を考えますと、規模縮小はあっても、
廃止は無いのではないかと思います。

廃止問題とは別件ですが、今、東京などでは、
コンビニの深夜営業の廃止について論議されております。

しかしながら、規模を考えるならば、コンビニの深夜営業をやめるよりも、
役所の残業をやめるべきだと思います。

札幌開発建設部(石狩川開発建設部)などは、
深夜の0時頃まで、半数近くの事務所が電気がこうこうと点いております。
年度末などは、ほぼすべての事務所に電気がついています。

この間、照明のための電気料金のみならず、冷暖房代もかかっております。
当然、パソコンも使用しているでしょう。
これにも、相当な電力量がかかります。

これは、コンビニの深夜営業よりも問題なのではないでしょうか?

大マスコミは、少しもこの事を論じないのです。

24時間稼動しっぱなしという点では、新聞社もテレビ局も同じなので、
報道しにくいのかも知れませんが、
北方ジャーナルさんならば、その点、報道しやすいのではないですか?

記者の方、一度、仕事帰りに、札幌開発建設部の様子をご覧ください。
Posted by 斉藤不空 at 2008年07月03日 16:10
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