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2008年03月30日

北海道洞爺湖サミットまで99日

北海道洞爺湖サミットまで99日 左の一面広告は、北海道新聞広告局が企画制作、環境省が後援したものである。
 いまさら断わるまでもなく、7月7日~9日まで、洞爺湖サミットが開催される。先進国首脳会議という重要な会議に、北海道庁はどう対応してきたか。本誌3月号のインタビューで、鈴木宗男衆議が指摘したように、サミットが開催されるにあたっては、外務大臣会合と財務大臣会合が行なわれる。本来ならサミット開催の波及効果はこの2つの会合を含むのだが、現状はサミットといっても洞爺湖で行なわれる3日間だけで終わってしまう。
 高橋はるみ知事は当初、お金がないからサミットは誘致しないというスタンスでいたが、昨年の2月に当時の安倍総理から言われて受けることになり、熱心に働きかけていた他府県の顰蹙をかった経緯がある。そして受けるとなった後も、結局、北海道に関わる日程は3日間だけとなり、取り急ぎ開設した北海道洞爺湖サミット推進局長が、朝日新聞のスクープによって、その職務を離れるというお粗末ぶりだ。
 札幌市内の某ホテル支配人は、「国からもらったイベントありきで、経済や人的な波及効果は最低のレベル」と知事の手腕に疑問を呈した。同様の意見は、道庁内にもくすぶっている。洞爺湖サミットを契機に、北海道を盛り返していこうという機運は感じられない。
 サミットで話し合われる環境問題は重要なテーマであり、北海道そのものが環境立国として、世界に技術や情報を発信する先鞭を担う絶好のチャンスだ。本誌も環境に関する課題ついて、様々な視点から取り上げていくが、こうした好機を活かす知恵が結集する成り行きにはなってない。
 北海道洞爺湖サミットまで、99日。
 その後は潮がひいてしまいました、という一過性の事態だけは避けたいものだ。(ぢ)



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この記事へのコメント
サミットを契機に北海道を盛り上げる。大事なのは、まさにそこですね。
政府や外務省に気を遣って、道庁も自由にできないでしょうから、我々道民が何とかしたいところです。
そのきっかけづくりを、行政や道内企業が作ってくれれば最高ですね。
Posted by ラスタのジョー at 2008年03月30日 12:47
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