月刊誌「北方ジャーナル」公式ブログ

　昨春、道民の高い支持を得て再選された高橋はるみ知事。スタンスは周知のように自民党だが、現職の大勝と言っていい先の選挙では、有権者は党派を超えて彼女に一票を投じた形だ。

　大きな好感度と高い期待をもって、高橋知事はもういちど知事の椅子に座ることになった。だが、このことと裏腹なのが、現在の職員らの「不支持」の広がりと、その大きさである。

　簡単に言えば、最新の調査（07年10月時点）によれば、道庁では100人中６人しかトップを支持していない。横路、堀と労組受けする政権の後であり、歴代の施策のツケを払わされている運の悪さなどを考えれば、ある程度の低さは当然かもしれない。まして給料カットに踏み切っていけばなおさらだろう。

　だが、それを差っ引いてみても、過去最低と言われる「支持率６％」というのは、いかにも低い。05年にはかろうじて23％あったものが、06年には６・５％に急落。再選され盛り上がりを期待された07年も低下に歯止めがかからなかった。

　いかに道民人気があっても政策を実行し地域と接しているのは現場の職員だ。民間に例えてみれば、何とも社員に嫌われた社長というイメージ。そんななかで、自治体経営はやっていけるのか。求心力をもって組織をまとめ、信頼をもって部下に仕事を任す──。そんな姿から遠く、トップとスタッフらの気持ちがバラバラでは、サービスを受ける道民が困るというもの。普通に考えてみても、いい仕事ができる環境とは言いがたい。

　そんななか、発売をこの15日に控えている08年２月号では「高橋知事“不支持”の深層」と題した道庁レポートを掲載した。詳細はともかく、注意が必要なのは、職員の不支持の理由は、単にリストラや給料カットだけではなさそう──ということである。彼らは、高橋知事に何を見て、何にNGを出しているのか？

　財政破たんの危機を回避し、難局を乗り切っていかねばならない今、はるみ知事の人心掌握力が真に問われはじめている。

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