2007年11月25日
鳩山幹事長に「小沢騒動」と「政権取り」をインタビュー
「寄せ集め集団」と揶揄される現在の民主党の取りまとめ役として、文字通り東奔西走しているのが、鳩山由紀夫幹事長だ。北海道選挙区9区選出の衆議院議員として、その政治キャリアは周知の通りだが、今回の「小沢騒動」でも事態収拾に相当に汗をかいた。
その鳩山幹事長に23日夜、室蘭で会った。インタビューは1年半ぶりぐらい。前回は、小泉政権が終わった直後だと記憶している。
インタビューの詳細は12月15日発売の1月号をご覧いただくとして、小沢騒動については、こんなやりとりがあった。
──ナベツネさんや森元首相の背後に小泉元首相やブッシュがいるなんて話も耳にします。あのトップ会談自体が仕掛けられた罠だったと。
鳩山 「謀略説」ですよね。そういう噂があるのは承知していますが、ある意味、自民党は本当に困っていたんだと思いますよ。福田首相が小沢代表に、あそこまで譲歩したわけですから。
対テロ特措法云々というより、アメリカ艦船にいかに給油を続けていくかが、政府与党にとって喫緊の課題に違いない。法律の期限切れでインド洋の“無料のガソリンスタンド”は閉店してしまっている。このままではアメリカに何を言われるか分からない。
──なりふり構っていられないと。
鳩山 福田さんは会うと頭を下げ「頼みますよ、頼みます」と手を握ってきます(笑)。
さすが、安倍ボッチャンと違って老獪な福田である。ところで小沢代表にはこんなコメントが語られていた。
鳩山 「政治とは生活である」という彼の主張が、非常に分かりやすく国民に伝わっています。私は以前から「友愛」というテーマを掲げていますが、それを小沢さん流に言うと生活ということになる。育ちの良さは隠しようもない鳩山氏。長身に御曹司的雰囲気。と思いきや、意外と語り口は骨っぽく、時にユーモアも混じるから面白い。
国民の生活と平和を守るのが国の役目。ですが、今まで国が守ってきたのはむしろ官僚や官僚機構であって、国民は二の次だった。ここを逆転させようというのが民主党の基本的な考え方です。
かつての民主党代表時代は苦労が絶えない感じだったが、現在のポジションの方が肩の力が抜けて、力が発揮できている気がするのは私だけだろうか。
この日来道した鳩山幹事長は私のインタビューを受けた後、地元市議らとの会合に出かけ、夜半東京に舞い戻った。
忙しいのが嫌いな人は政治家になど絶対ならない方がいい──。
※写真は、室蘭事務所でインタビューに答える鳩山幹事長
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Posted by 北方ジャーナル at 01:21│Comments(0)
│編集長日記
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