2007年11月12日
町村官房長官来道、「解散は7月以降」だそうで
11月11日、札幌市内のホテルで自民党北海道第5選挙区支部の政経セミナーが行われた。この日の注目は何と言っても、町村信孝官房長官が就任後初の「お国入り」したこと。
会場には高橋はるみ知事、伊達忠一参議をはじめ、高向巌札商会頭などの経済人や、噂の長谷川岳氏も姿を見せた。
とにかく、挨拶する誰も彼もが「新幹線をよろしく」と口にするのが異様だ。財政再建団体一歩手前、"公約"違反の職員賃金カット継続を表明したある自治体首長は、新幹線が来ることによって生ずる駅の改築や周辺整備の資金をどこから出すつもりなのだろうか。
格差の広がる北海道。旭川では保育所の保育料を滞納する家庭に、市職員が戸別訪問したというニュースが報じられていた。我が子の保育料すら払えない(払わない?)人々が現実に存在するというのに、誰が新幹線に乗るのだろうか。言っていることがさっぱりわからないのである。
要するに、なんでもいいから「ハコモノ」としての新幹線を通せば、土建屋さんたちにカネが流れる、ということなのだろう。そういう清治、いや政治はもう通用しないということが、わからないのだろうか。
町村官房長官は「年末に予算案を編成し、来年3月末までに成立させる。7月にはサミットも行われる。解散している暇なんてない」と語り、解散・総選挙は来年7月以降という考えを明らかにしていたが、現実に何の法律も決められない「ねじれ国会」で、福田政権が7月まで生き延びられるとは誰も考えていないだろう。
今回の「お国入り」にしても、「何か国家の一大事があれば、30分以内に官邸に駆けつける」という、官房長官に課せられた暗黙のルールを破る行為だ。総理に「特別のお許しを頂いて」実現したと町村官房長官は話しているのだが、この時期に「禁を破って」地元に帰ったというのは、「選挙への危機感」の表れなのではないだろうか。
あえて言うが、「解散は7月」なんてありえない。口ではそう語りながら、身体は選挙に向けて動いているという、この矛盾。政治の世界は言っていることとやっていることが全然違うようだ。
写真は会場で参加者に配布された封筒の中身。来賓名簿や自民党機関誌「自由民主」、さらに町村氏が表紙に大きく載った、某月刊誌もある。これはセミナー直前に発売されたもので、2ページにわたる「緊急インタビュー」が掲載されていた。
この日、会場には約千人が集まったという。この雑誌の定価は680円だから、単純計算してもこれだけで68万円ということになるのか。政治には、実にカネがかかるものだなあ。
会場には高橋はるみ知事、伊達忠一参議をはじめ、高向巌札商会頭などの経済人や、噂の長谷川岳氏も姿を見せた。
とにかく、挨拶する誰も彼もが「新幹線をよろしく」と口にするのが異様だ。財政再建団体一歩手前、"公約"違反の職員賃金カット継続を表明したある自治体首長は、新幹線が来ることによって生ずる駅の改築や周辺整備の資金をどこから出すつもりなのだろうか。
格差の広がる北海道。旭川では保育所の保育料を滞納する家庭に、市職員が戸別訪問したというニュースが報じられていた。我が子の保育料すら払えない(払わない?)人々が現実に存在するというのに、誰が新幹線に乗るのだろうか。言っていることがさっぱりわからないのである。
要するに、なんでもいいから「ハコモノ」としての新幹線を通せば、土建屋さんたちにカネが流れる、ということなのだろう。そういう清治、いや政治はもう通用しないということが、わからないのだろうか。
町村官房長官は「年末に予算案を編成し、来年3月末までに成立させる。7月にはサミットも行われる。解散している暇なんてない」と語り、解散・総選挙は来年7月以降という考えを明らかにしていたが、現実に何の法律も決められない「ねじれ国会」で、福田政権が7月まで生き延びられるとは誰も考えていないだろう。
今回の「お国入り」にしても、「何か国家の一大事があれば、30分以内に官邸に駆けつける」という、官房長官に課せられた暗黙のルールを破る行為だ。総理に「特別のお許しを頂いて」実現したと町村官房長官は話しているのだが、この時期に「禁を破って」地元に帰ったというのは、「選挙への危機感」の表れなのではないだろうか。
あえて言うが、「解散は7月」なんてありえない。口ではそう語りながら、身体は選挙に向けて動いているという、この矛盾。政治の世界は言っていることとやっていることが全然違うようだ。
写真は会場で参加者に配布された封筒の中身。来賓名簿や自民党機関誌「自由民主」、さらに町村氏が表紙に大きく載った、某月刊誌もある。これはセミナー直前に発売されたもので、2ページにわたる「緊急インタビュー」が掲載されていた。
この日、会場には約千人が集まったという。この雑誌の定価は680円だから、単純計算してもこれだけで68万円ということになるのか。政治には、実にカネがかかるものだなあ。
Posted by 北方ジャーナル at 15:22│Comments(0)
│政治経済
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