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2007年11月04日

流氷がアブナイ

 毎年10月中旬頃、オホーツク地方を数日間かけて営業と取材で回るようになってからもう12、13年になる。この前は、このブログの「旅日記」で、その道中のしょうもない一端をお目にかけた訳だが、管内を回って気になったひとつが流氷のことだ。

 オホーツクのシンボル的存在のひとつとして、語られることの多い「流氷」に自然現象としての危機が迫っているのだ。

流氷がアブナイ

 流氷の減少もしくは後退という事態。それは各研究機関のデータを見ても、ますますはっきりしている。網走管区気象台の観測によれば、ここ100年間で年間平均気温が0.7℃上昇する一方で、流氷の量は4割も減ってしまったそうだ。

 最近は、冷たいはずのオホーツク海にマンボウやら亜熱帯種の魚がまぎれ込みつつあるそうで、道立オホーツク流氷科学センター「GIZA」(ギザ)で冷凍展示されていた現物を見たが、これには、さすがにギョっ(スイマせん)とした。

 このままいけば、紋別の「オホーツクタワー」は氷海展望塔の看板を降ろさねばならなくなったり、流氷クルーズは、遥か先の流氷を目指して遠路の航海を余儀なくされたり、網走の流氷館は「流氷メモリアル館」になってしまいかねないではないか(気が早いか?)。

 そして流氷の恩恵に授かって滋味を増すとされるオホーツクの海の幸も危うくなったとしたら…。

 ──ちなみに、この続きは今月15日発売の12月号「特集 オホーツク2007」でどうぞ(宣伝かっ!)




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Posted by 北方ジャーナル at 00:04│Comments(0)編集長日記
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