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2012年02月12日

太陽地域づくり財団が来年度の助成対象事業を決定

太陽地域づくり財団が来年度の助成対象事業を決定
助成対象事業者に目録を贈呈する東原理事長(2月10日午後、札幌市内で)


 公益財団法人太陽北海道地域づくり財団が平成24年度の助成対象事業を決定し、2月10日午後、助成金目録の贈呈式を札幌グランドホテルで行なった。今回の助成は、全道から寄せられた85件の応募のうち厳正な審査で選ばれた19事業23団体が対象。助成金の合計額は1371万円で、当日は財団理事長を務める東原俊郎氏から各団体の代表者に目録が手渡された。

 同財団が道内各地で地域づくりを担うNPO(特定非営利活動)法人など各種の団体等の事業に助成を始めたのは平成13年から。少子高齢化や人口減少で地域の活力が失われていく中で、道内に残る数多くの歴史的な遺産の保存や有効活用、未来へ語り伝えていく活動など地域活性化に取り組むこうした団体の事業に助成し、元気な地域づくりに役立ててもらおうというのが目的。これまでの11年間で189件の助成を行い、助成金の総額は1億5000万円を超えている。

 今回の助成対象事業の中でも特に注目されるのが増毛の民話伝承会が実施する「増毛の民話と影絵紙芝居の制作と公演」への助成。伝承会では、増毛町に古くから伝わる民話・伝説を広く後世に伝えていくために民話の影絵紙芝居を制作し、町内外で公演を行っており、これまでに15の民話のうち3話までの制作、公演が終わっている。財団では4話以降の制作と公演に助成するもので、増毛の歴史と未来を担う子供たちや多くの道民へ民話を伝承して、北海道の歴史的財産として残してもらおうというもの。

 そのほかにも、札幌おやじネットワークの「第10回全国おやじサミットinさっぽろの開催」や厚真町観光協会の「あつまハスカッププロジェクト」、遠軽町の夢里塾(ムリジュク)が行う「北海道遺産森林鉄道蒸気機関車『雨宮21号』の歴史保存と新しい魅力の発掘」、NPO法人空知文化工房の「たきかわこどもミュージックフェスタ2012」などが選ばれている。 

財団理事長の東原氏は、「助成によって、それぞれの皆さんがわがマチを愛する気持ちを形として実らせて欲しい。来年以降はもう少し予算を増やして北海道を愛する皆さんのお役に立ちたい」と挨拶。

太陽地域づくり財団が来年度の助成対象事業を決定
「地域活性化に期待」と神姿子道地域づくり支援局長


 また、来賓の道総合政策部地域づくり支援局長の神姿子氏が、「財団の活動が、これからも様々な地域の活性化の芽を育てて大きく花開かせるよう期待したい」と述べたほか、社団法人地域経済総合研究所(東京)理事長の岡田康司氏も、「創造力が人間にある限りは永遠に成長する。助成対象になった皆さんの創造力、熱気、熱意がある限り、きっと成長を続けるでしょう。北海道は日本の原動力、中核になる力は十分にある」と語った。

 なお、地域経済総合研究所は毎年1回、地域づくりに貢献した総務大臣賞を贈呈しているが、太陽グループは平成15年にこの賞を受賞。また、亡くなった木村尚三郎氏(東大名誉教授)に代わって数年前から東原氏がこの賞の選考委員長を務めている。  (さ)






Posted by 北方ジャーナル at 00:07│Comments(0)
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