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2011年12月12日

ビッグイシュー、地下歩行空間にお目見え

ビッグイシュー、地下歩行空間にお目見え
 札幌駅前通地下歩行空間に登場したインフォメーションブース(12日午前、札幌市中央区)

 ホームレスが手売りする雑誌として知られる『ビッグイシュー』が、12日からJR札幌駅と市営地下鉄大通駅を結ぶ地下歩行空間で販売されるようになった。従来から冬季間限定で大通駅コンコースに設けられていた販売ブースを継承するもので、市内の販売員が観光案内なども兼ねて特設ブースに常駐する。

 地下歩行空間を管理する札幌駅前通まちづくり株式会社(中央区・越山元社長)による、ビッグイシューさっぽろ(同・平田なぎさ代表)との連携事業。当面来年3月までブースを設け、とくに問題がなければ通年設置に移行する。自身もたびたびビッグイシューを買っているという駅前通まちづくり社長の越山元さんは、「歩行空間ができて以来、地上の歩行者が減って販売員の皆さんの売上が伸び悩んでいると聞いていた。地下の拠点をご提供するとともに、観光案内をお願いすることで、新たなにぎわいが望めるのでは」と、ブースの定着に期待している。

 地下歩行空間の「北3条交差点広場」東側に2.89㎡のインフォメーションブースを置き、現役の販売員5人が交代で入る(年内は4人)。観光パンフレットやイベント案内の資料などを備え、市内中心部の道案内に対応するほか、ビッグイシューのバックナンバーも揃える。初日の12日午前にブース入りした菊池利正さん(60)は、ビッグイシュー札幌上陸時から販売員を務めているベテランの一人。「昨年までの地下ブースでは、だいたい地上の倍ぐらいは売れた。常連のお客さんに早く新しい場所を憶えて貰えるよう、頑張りたい」と話す。この日のオープンを知って訪れた市内西区の会社員の女性(38)は、「ブースが目立つので、多くの人たちに知って貰うにはよい環境だと思う」と話し、氷点下の路上で生活する人たちがなかなか減らない現状を受け止めては「自分にできることの一つが、雑誌を買わせて貰うこと。ささやかですが、皆さんの力になれたら」と、最新号を1冊買い求めていた。

 ビッグイシューは、ホームレスの社会復帰を支援する目的で、1991年に英国で創刊。2003年から日本版が発行されるようになり、札幌には07年9月に上陸した。12年12月現在、市内に5人の販売員がいる。雑誌は毎月1日と15日に発売。1冊300円で、うち160円が販売員の収入となる。特設ブースは、午前8時から午後8時まで開設。問い合わせは、ビッグイシューさっぽろ( 080・4040・1914 )へ。  (ん)

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Posted by 北方ジャーナル at 15:59│Comments(0)
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