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2011年11月27日

道の元担当課長が会見「“やらせ”を促す意図はなかった」

道の元担当課長が会見「“やらせ”を促す意図はなかった」
記者の質問に答える村井悟・元原子力安全対策課長(現釧路総合振興局長)(11月26日午後)


 北海道電力のプルサーマル計画導入を巡って“やらせ”を促す発言をしたと、道の第三者検証委員会で認定された村井悟・元原子力安全対策課長(現釧路総合振興局長)が26日午後2時から道庁で会見を開いた。村井氏は前日、釧路で会見を行なう予定だったが急遽本庁から呼び出しを受け、場所を札幌に移しての実施となった。


 村井氏は冒頭「道政に対する道民の疑念を抱かせたことは申し訳ない」と述べた上で、「第三者検証委員会の調査結果を受け入れたい。2008年の意見募集で賛成意見を依頼する考えはなかったが、そう取られてもしようがない言い方をしたかもしれない」と語り、検証委員会の報告書を尊重する姿勢を見せつつも“やらせ”を促す意図はなかったことを強調した。

 原子力安全対策課長として相手(北電)に賛成意見の依頼という受け止め方をさせたことは反省しなければならないと述べたものの、村井氏自身も3年前の記憶を辿っての返答だけに曖昧さは拭いきれなかった。

 会見には記者約30人が出席。村井氏は冒頭で陳謝する旨の発言を数分間した後、記者の質問に答える形で自らの考えを示し、会見が終了したのは午後3時40分。同氏は終始落ち着いた調子で受け答えし、笑みを浮かべる余裕を見せながら持論を展開した。

 道検証委は村井氏の発言の裏にプルサーマル計画導入で国からの交付金が得られる期限が09年3月末に迫っていたことを挙げているが、村井氏は「そうしたスケジュール感を持って仕事をしていたのは間違いない」と語り、「事務方としてそれに間に合わせるように努めることは当然のこと」と明言した。

 村井氏が感情を表に出したのは、北電の第三者委員会が村井氏からのやらせ依頼があったと結論付ける元になった北電社員によるメモに質問が及んだ時だった。

「私も北電第三者委員会のヒアリングを受けた際にメモを見せられたが、その時に違和感があった。こんなことは私が発言するわけがないと不快感を持った。書かれている項目については言ったことがあるにせよ、表現とか趣旨とか(本来の)発言の目的とは違うんではないか、という感じがした」と村井氏は強い調子で答えた。

 また、今後道から処分があればどう受け止めるかについては、「何らかのお沙汰があるのかなと思っているが、当然私は組織の人間ですから、それを受けて対応していかなければならない」と語った。

 高橋はるみ知事は、第三者検証委員会の調査報告を全面的に受け入れるかどうかについて近く表明する見通し。北電のやらせ問題は北電の第三者委員会でクロ判定された。これに比べて、道の検証委員会報告は「灰色」にとどまった印象が拭えない。プルサーマル計画への道のスタンスがあらためて問われるところだ。 (さ)



Posted by 北方ジャーナル at 11:57│Comments(0)
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