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震災の影響や決算について説明する似鳥社長


　株式会社ニトリホールディングス（似鳥昭雄社長）の2011年2月期連結決算の報告会が20日午後、札幌パークホテル（中央区）で開かれた。売上高は前期比9・8％増の3142億9100万円、経常利益が13・0％増の535億9400万円と24期連続で増収増益を達成した。ただ、2012年2月期の連結業績は東日本大震災の影響は避けられそうもなく、売上高が前期比3・4％増の3250億円、経常利益は10・3％減の481億円と予想している。

　同社では震災直後64店舗が建物損壊の被害を受け40店舗が閉鎖あるいは一部閉鎖に追い込まれた。現在は仙台の一店舗を除き営業を再開しているが、物流センターの破損や計画停電による営業時間の短縮なども重なり下方修正を余儀なくされた。

　取引先企業61社102人が出席した報告会では、登壇した似鳥社長が業績を発表。被災地への支援活動や今後の事業計画にも触れ、2013年にアメリカ・ロスアンゼルスに出店することや今秋、東大阪に約9000坪のニトリモールを開業し、デベロッパー事業に乗り出すことを明らかにした。


懇親会では和やかに談笑の輪が広がった


　報告会の後半は似鳥社長が「小から大への成長法則」と題して講演。「損して得とれ」「売り上げを上げるのではなく、人々の幸せにつながる努力が客数を上げる」「今回の大震災のような逆境に打ち勝つことが、社員の技術を上げるチャンス」「アメリカ人を二トラーにしたい」などとユーモアを交えながら独自の経営哲学を披露した。報告会終了後は会場を移して懇親会が開かれ、料理とお酒に舌鼓を打ちながら歓談したり情報交換する姿が見られた。　（あ）