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2011年04月18日
経験者らが「北海道ひきこもり支援ハンドブック」を発行
幻想的な表紙のイラストも同会のメンバーが描いた
札幌市のNPО法人「レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク」(田中敦理事長)が、ひきこもり者や親を支援するための「北海道ひきこもり支援ハンドブック」を発行した。田中理事長を含め、ひきこもり経験のある同会メンバー5人が道内にある公的相談機関や親の会、自助グループなどを取材、執筆。専門家ではなく“当事者”の率直な目線から見た各機関、団体の取り組みを紹介した。
「悩んでいる当事者や家族に勇気と希望を与えることができれば」と話す田中敦理事長
ひきこもり問題を巡っては公的機関と民間団体の連携が希薄で、多くの親や当事者が「どこに相談すればよいか分からない」という課題が指摘されていた。「社会的な情報を網羅することで、ひきこもりから第一歩を踏み出す手がかりにしてもらいたかった」と田中理事長はハンドブック作製の狙いを説明する。
編集に当たっては、まず道内を道央圏、道南、道北、道東、オホーツクの5ブロックに分け各地域にある“社会資源”を探し出すことからスタート。公的相談機関や親の会、自助グループなど約50団体をリストアップした上でメンバーたちが取材、執筆した。各団体発足の経緯から活動内容、今後の課題、取材者の感想なども交え紹介したほか、「家族の対応マニュアル」、メンバーによる座談会、コラムなども掲載している。読み進むと、行間から「動き始めた当事者」の強いメッセージや意思が強く伝わってくる。ひきこもりで悩む人や家族以外の人にもぜひ一読してもらいたい1冊だ。
A4版、126頁。1000部作製。送料手数料のみ負担1冊各500円で受け付けている。問い合わせは同会(札幌市中央区北4西26丁目3の2、電話090・3890・7048)へ。
ハンドブックの詳細については、取材、執筆に携わったメンバーたちの感想なども交え本誌6月号で改めて紹介したい。(あ)
Posted by 北方ジャーナル at 09:22│Comments(0)
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