さぽろぐ

新聞・ニュース  |札幌市東区

ログインヘルプ


 › 月刊誌「北方ジャーナル」公式ブログ › 鈴木祐子さんが「ひきこもり問題」を熱弁

2011年03月09日

鈴木祐子さんが「ひきこもり問題」を熱弁

鈴木祐子さんが「ひきこもり問題」を熱弁
「人は殻に閉じこもる時がある」と訴える鈴木さん

 不登校やひきこもりへの偏見をなくして──「小樽不登校・ひきこもり家族交流会」の世話人を務める鈴木祐子さんが9日、「小樽市倫理法人会」(辻文夫会長)主催のモーニングセミナーで「不登校・ひきこもりの理解について」をテーマに講演した。

 鈴木さんは14年前、当時小学校6年生だった長男の不登校をきっかけに、同じ問題を抱える親と「海の会」を設立。家庭の事情などもあり、活動を休止した時期もあったが04年から「小樽不登校・ひきこもり家族交流会」として再開した。会報の発行や茶話会、絵葉書を送る活動などを通して、当事者や親のメンタルサポートに取り組んでいる。

 セミナーでは、周囲の無理解や偏見に苦しんだ自らの体験を交えながら、ひきこもりが長期化している背景や実態、死を選んだ若者たちの事例なども紹介した。

 予備軍を含めると155万人とされる内閣府の推計にも触れ、「ひきこもりの増加は将来の担い手がいないことを意味します。こんな社会を作った責任は私たち大人にあり、自分で自分の首をしめているようなもの」と強調した。

 さらに、若者がひきこもるのは「未来に希望が持てないから」とした上で「親は子供の気持ちを理解して、疲れたと言ったら休ませる勇気を持つことも大切。人は殻に閉じこもる時があるのです」と訴えた。

 朝6時半からスタートしたセミナーには同法人会所属の会社経営者や教師ら約20人が参加。市内で理美容業を営む男性は「以前、ひきこもり経験を持つ男性を雇ったことがありますが、経営者として接し方がわからず苦労した。もっと早くに鈴木さんの話を聞きたかった」と話していた。

「小樽不登校・ひきこもり家族交流会」は会員の会費、個人や団体からの寄付、「北海道赤い羽根共同募金」の助成金で運営している。同会では今後も活動を続けていくため、賛助会員も募集している。年会費は一口1,000円(何口でも可)。

 詳細は鈴木さん(小樽市潮見台1-6-19 電話 0134-32-7347)へ。



Posted by 北方ジャーナル at 19:51│Comments(0)
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

QRコード
QRCODE
削除
鈴木祐子さんが「ひきこもり問題」を熱弁
    コメント(0)