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2010年09月09日

自民党と変わらぬ民主党代表選・立会演説会の「茶番」

自民党と変わらぬ民主党代表選・立会演説会の「茶番」
 政策を訴える小沢一郎(左)と愛想を振りまく菅直人 (午後3時過ぎ)

14日投開票の民主党代表選に向け、立候補中の菅直人首相と小沢一郎前幹事長(以下、敬称略)が揃って札幌・大通公園4丁目で立会演説会を行なった。

前首相の鳩山由紀夫同様に能力も理念も人望もないとはいえ、曲がりなりにも現職の総理大臣と、2日前に上告が棄却され収監の身となる鈴木宗男同様に「政治とカネ」の臭いがプンプンしている「あの小沢一郎」がその対抗馬とあって、多くの「道民」が会場の4丁目広場や周辺を埋め尽くした。

自民党と変わらぬ民主党代表選・立会演説会の「茶番」
 この物々しさと暑苦しさは、政権交代しても変わらない

一体、この会場に何人の聴衆が集まったのかはまるで興味ないのだが、それが「札幌市民」ではなく「道民」と記述したのは、多くの民主党支持者が交通費をかけて全道から集結した…という意味ではなく、大半は民主党北海道がこの2氏に力を誇示するための「動員」だからだ。

これは民主党関係者や支持者はもちろん、道選出の国会議員や道議会議員、あるいは地方議員が自身の支持者を集め、バスをチャーターして会場に乗り付けているという茶番で、市民の関心が高いとアピールするため「演出」でしかない。

ただ、要人警護をする道警にとっては久々の大仕事で、会場周辺はもとより半径500mには私服・制服警察官、果ては機動隊までもが随所に配置されるという物々しさ。しかし、特に会場付近における群衆整理は非常に稚拙で、これで警備しているのかと呆れるほどだった。

ただし、それを棚に上げた国民への威圧的な態度だけは健在だった警察権力。そして、これは「公党」である民主党スタッフも同様だ。税金である政党助成金で国民に食わせてもらいながら、こういう場では主権者たる国民を「たかが庶民」と見下す勘違いを起こしやすい。お前らはいつからそんなにエラくなったんだ?

          ◇

民主党代表とは、すなわち内閣総理大臣。この選挙の結果が次の首相を決める大事な選挙なのは間違いない。しかし、これに投票できる有権者は党員またはサポーターに限られている。

一政党の党首を決める街頭演説のために公共の場を占拠し、道行く一般市民やドライバー、そして観光客に不愉快な思いをさせる資格はどこにもない。党員とサポーターだけ集め、その辺の公民館でやればいいのだ。

野党時代は舌鋒鋭く自民党政権を叩きまくていたが、いざ自身がその座につくと学級委員会レベルでしかないことを露呈した民主党。根拠なき美辞麗句だけは立派で、政権交代後1年を経ても何ひとつ変えることができていない。

このような未熟な政党の親分がどちらになっても、日本の未来は暗い。自民党が返り咲くという選択もありえない以上、もはや絶望的と言っていいかも知れない。この代表選も同様、民主党が行なっていることは自民党と何ら変わらず、結局は政党を問わず日本の政治家の思考回路はみな同じなのだ。

国民は何度、政治家に夢と希望を見出し、そして裏切られてきたことか。しかし、基本的に無関心で何も学習しない国民はそれ以上に罪深い。

まず本当に変わるべきは、私たちである。なぜなら、
国民レベル以上の政治家は生まれないのだから。 (や)




Posted by 北方ジャーナル at 22:29│Comments(0)
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