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2010年04月12日

ナップランドって知ってる?

ナップランドって知ってる?

 先週、娘の小学校の入学式があった。子育ての“手のかかる時期”は一段落して、これからは“金のかかる時期”である。手をかけてきたのかどうなのか反省点は多々あるものの、そんなことはお構いなしに娘はあっと言う間に、そしてずいぶんと大きくなった。
 と、これまでの子育てを振り返って感慨に耽っていたら、そういえば、今年は4人目の子が産まれるのであった。子育てはあっと言う間だと思ったけれども、やっぱりまだまだ続きそうである。

 それはともかくとして、上の写真は入学式に向かう娘。背負うのはランドセルではなく、ナップランドである。小樽出身・在住の記者にとっては、ランドセルは内地(本州)の人間が使うものだと勝手に思っていたのだが、実はこのナップランド、小樽発祥のもので、札幌などでもあまり知られてないらしい。

 このナップランド、なんでも昭和40年代に小樽市内のカバン屋さんが開発したものなんだそうだ。“坂の街”小樽は、雪も多く革製の重いランドセルでは子供も大変だろう、という気遣いから生まれたものらしい。丈夫なナイロン製で、芯が入っていて型くずれもしないし撥水性もある。汚れたら丸洗いもできるので、小さな子供にはなかなか使い勝手の良い品物だ。そして、なによりも軽い! ランドセルは入学したての頃だけ使って、ほどなくして違うカバンを使うというイベント性の強い商品だが、このナップランドはかなり機能性に優れているので、卒業まで使う子も珍しくはない(実際、記者もその妻もそうだった)。

 記者が小さな頃は、紺色とか緑とか、地味な色のものが多かったように思うが、最近のナップランドは色のバリエーションも増え、いろいろな面で進化しているようである。しかし、欠点がまったく無いわけでもない。ランドセルと比較して唯一とも言える欠点は、牛乳パックをお持ち帰りできないことである。ランドセルならばそうそう潰れることもないだろうが、柔らかいナップランドに入れた牛乳パックは転んだ拍子で破裂すること請け合い。小樽っ子なら誰もがそんな光景を一度は目にしているはずである。でも、そんな欠点も“軽くて丈夫”という長所を考えれば愛嬌みたいなものでしょう。小樽独自の文化ともいえる(?)ナップランド、もっともっと道内で普及してほしいと思うのは記者だけではないと思うけどなぁ。かなりオススメです。(は)





Posted by 北方ジャーナル at 10:19│Comments(0)
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