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2009年11月23日

「就活くたばれ!」 北大生ら札幌でデモ行進

「就活くたばれ!」 北大生ら札幌でデモ行進
「ご通行中の皆さん、われわれは就職できない間抜けな学生たちです!」―独特のシュプレヒコールで練り歩くデモ隊(23日午後1時48分、札幌市北区)

 就職活動なんかくたばっちまいな!―。 勤労感謝の日の23日午後、札幌市の大学生らが「就活くたばれデモ」と題した街頭デモを企画、「嘘つき合戦の就活はやめろ」「企業の犬にはならないぞ」「腹が減ったぞ」などのシュプレヒコールを上げながら、約20人で同市中心部を練り歩いた。

「就活くたばれ!」 北大生ら札幌でデモ行進 デモ行進を企画したのは、北大文学部4年の大瀧雅史さん(21)ら同デモ実行委員会。「本来学問の場である大学が就職予備校となっているのはおかしい」との疑問を抱いたメンバーらが、「みんなが『おかしい』と思ってることを口に出せない社会が一番おかしい」とばかりに有志を募り、あえて勤労感謝の日に街頭でアピールすることにした。実行委の呼びかけに応え、北大などから学生・大学院生が参加したほか、すでに就職している社会人らも賛同、「同情するなら内定をくれ」「面接多すぎ」などと書かれたプラカードを手に行進に臨んだ。

「就活くたばれ!」 北大生ら札幌でデモ行進

 午後1時半に北区の北大正門を出発したデモ隊は、札幌駅前通を南下しながら約1時間かけて中央区大通などを行進、「人事担当者よ、お前はそんなに偉くない」「ブラック会社はセミナーなんか開くな」「ネクタイは息苦しいぞ」などのユーモアを交えたシュプレヒコールを休日の市街に響かせた。学生たちの一風変わった試みに道行く市民らは興味深い視線を送り、客待ち停車中のタクシーから「頑張れ」などと声がかかる一幕も。デモ隊の中には留学生の姿もあり、経団連・御手洗冨士夫会長の顔をあしらった骸骨の模型を背負って参加したフランス出身のギョーム・シューさん(20)=北大法3=は、「日本の雇用体系が想像していたシステムと違い、驚いた。フランスには『就職活動』などありません」と“就活文化”への率直な疑問を口にする。「またこういう機会があったらぜひ参加したい」と手応えを話しつつ、「日本のデモは規模が小さいですね」と、社会問題に関心を持つ若者があまり多くないことを残念がっていた。

「就活くたばれ!」 北大生ら札幌でデモ行進 呼びかけ人代表の大瀧さんは、「個人的にはむちゃくちゃ楽しかった」と、鬱屈を発散できて満足げな様子。「50回も面接に落ちたような学生にも、生きる権利はある。就活ごときで落ち込むのは馬鹿ばかしい。無理して社会に合わせるのではなく、社会の側が間違っているんだということをはっきり言ってやるべき」と、全国の就職難民たちにエールを贈っていた。大瀧さん自身は、翌24日から就職活動を始める予定という。
(ん)




Posted by 北方ジャーナル at 18:08│Comments(2)
この記事へのコメント
はじめまして。
学生のキャリアカウンセラーをしているものです。

本当に「就活」なる略語までできて商業イベント化してしまっている現実に怒りを覚えている人間です。

今の日本の就職活動のグランドデザインは1960年に生まれました。
それから半世紀経った今でも、大学進学率が11%⇒46%、時期の早期化、男女雇均法、非正規雇用の台頭等各論での差異は多々ありますが、フローは全く変わっていません。

半世紀経ち、平均寿命も68歳⇒79歳(60年当時女性が定年まで働く社会ではなかったため、男性のみの比較)と長くなっているんだから10年間モラトリアムが長くてもいいと考えています。

社会だって就労者のキャパシティが限られているんだったらモラトリアムを与えることで何かを掴んだ人間を採用していけばいい。

にも拘らず、今でも就活情報提供会社主導のイベント型。
私も以前リクナビを作っていた人間なので十字架を背負っているのですが、その十字架を背負いながら、一小市民キャリアカウンセラーとして超現実路線で個々の学生さんに対して何が支援できるのか、を考えております。
※おかげでスポンサーサイドである、大学側や場合によっては学生さんのご家族には面白がられないこともしばしばありますが。。。

このシステム、あと数年でぶち壊して、30くらいまでは自分を見つめることができるモラトリアムに充てていい時間、って社会に変化させられたらな、と考えています。

ましてや北海道の労働市場は好景気時にも戻らないうちにリーマンショック。。。正直壊滅的ですよね。
そして大卒の人がなりたいと思う仕事が少ないのも事実。

何か打破したいですね!
Posted by 小松崎浩司 at 2009年11月24日 02:26
現代社会で生きる以上、避けては通れない問題ですね。

でもデモを興しても、代案がなければ既存の産業社会、資本主義社会の構造・ルールの中に入って、縛られ、支配されながら生きるしかないのが、悲しい現状ではないでしょうか。

そんな現状を突破したい!

新しい仕事、新しい産業を創り、今の社会の在り方を変えていきたい―そう考えて企業活動を続けているのが弊社、NR JAPAN株式会社です。

7月10日と8月4日に就職説明会を開催するのですが、
ぜひ大瀧さんのような熱い若者が沢山参加して下さることを願っています。

採用情報
http://www.nr-japan.co.jp/company/index07.html
Posted by 石山喜章 at 2010年06月26日 12:02
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